「鉄道」と一致するもの

PASMO定期券が絡む運賃計算の問題

会社で出張旅費を精算する際に以下の問題に遭遇しましたので、備忘録も兼ねて載せておきます。

・前提
ある鉄道会社に以下の経路が存在するとします:
A駅−B駅−C駅−D駅

その鉄道会社の初乗りは120円で、例えばA駅−B駅間、C駅−D駅間が該当します。
A駅−D駅間の運賃は210円です。
B駅−C駅間の運賃は210円ですが、PASMOの定期乗車券を持っています。

・問題
B駅−C駅間の定期乗車券を持つPASMOでA駅−D駅間を利用したらいくらになるでしょうか?

1.0円 (A駅−D駅間とB駅−C駅間の運賃が変わらない為、加算運賃なし)
2.120円 (本来なら両端の初乗り運賃を合わせた240円だが、特例で片側区間の料金だけ請求)
3.210円 (A駅−D駅間の切符を通しで購入した金額)
4.240円 (両端の初乗り運賃を支払う)
5.時価 (駅員や精算機の気分次第で変わる為、精算時の応対は細心の注意を払う)

答えは20行後に記載してます。





















・正解
正解は3でした。
駅員曰く、定期乗車券を使用しない運賃と使用する運賃を比べた結果、安い方を運賃としているようです。

・おまけ
ちなみに定期乗車券の金額って鉄道会社によって値段の決め方がまちまちです。
会社の最寄駅にある鉄道では運賃区間ごとに決まっています。
最寄駅ではなく、数駅先を定期券の発着駅にした方が同じ金額で乗車できる区間が増えます。
一方、地元の路線会社では駅ごとに金額が変わります。一駅先までの6ヶ月定期を買うと2000円高くなります。
半年で2000円なら半年以内に8往復以上すれば安くなるかもしれませんが、最寄駅以外を発着駅にすることをは気軽ではないですよね。

定期券をお持ちの方は定期券制度を確認し、賢く定期区間を決めましょう( ̄∇ ̄)ノ♪

・おまけ2
問題の答えを5と選択した人、なぜそうなるwww

東北地方太平洋沖地震では、東北新幹線を走行中の新幹線は脱線せずに停止しました。
※仙台駅付近で試運転車両が脱線しましたが、地震により橋脚がずれた為です。
東北新幹線で新幹線が死傷者も出さず、脱線せずに停止した理由がNHKニュースの記事にありました。

・新幹線 揺れ9秒前にブレーキ(NHKニュース/4月5日 19時20分)

今回の地震で、東北新幹線は地震の揺れをいち早く検知するシステムが作動して、最初の揺れの9秒前、最も大きい揺れが起きる1分10秒前に非常ブレーキをかけて減速を始めていたことが分かりました。JR東日本は、この効果もあって新幹線が脱線を免れたとみて、データの詳しい解析を進めています。
地震発生当時、東北新幹線は27本の列車が乗客を乗せて走っていましたが、いずれも脱線せず停止しました。JR東日本は、東北新幹線の沿線のほかに、太平洋沿岸にも岩手県の宮古や宮城県の牡鹿半島などに9つの地震計を設置し、揺れをいち早く検知して列車を減速させる「早期地震検知システム」を備えています。今回は、東北新幹線の線路からおよそ50キロ離れた牡鹿半島の地震計が、午後2時47分3秒に運転中止の基準となる「120ガル」という地震の加速度を捉えました。このため、システムが自動的に架線を停電させ、走行中の新幹線は一斉に非常ブレーキをかけて減速を始めました。このうち、線路沿いの地震計が最も大きな揺れを観測した仙台駅と、1つ北の古川駅の間には「はやて27号」と「やまびこ61号」が走っていましたが、JR東日本がデータを解析したところ、これらの列車が非常ブレーキをかけた9秒後から12秒後に最初の揺れが始まりました。そして1分10秒後に最も強い揺れが起きていました。このとき新幹線が何キロまで減速できていたかは分かっていませんが、JR東日本は強い揺れの前に減速を始めていたこともあって、新幹線が脱線を免れたとみて、さらに詳しくデータの解析を進めています。


走行速度にもよりますが、新幹線が停止するまで90秒〜120秒必要だと言われています。
最も大きな揺れが来る70秒前から減速できたことが脱線防止に効果的だったみたいですね。

新潟県中越地震では、上越新幹線とき325号新潟行が脱線しましたが、それは直下型であり、ユレダス検知前に大きな揺れが襲ってしまった為です。
260km/hで脱線したものの、雪害防止用のスラブ軌道、鋼鉄製の重い車両(200系)、マウント構造の新幹線、対向に走行中の新幹線がいなかったという幸運から死者を出さずに済みました。

さて、東海道新幹線で出発直後に偶然撮影されたものですが、早期地震検知システム(ユレダス)が作動した場合の動画がありました。

N700系のぞみ号の緊急停車シーン

鉄道車両は発車するときに電気の力でブレーキを緩解させます。
ユレダスが大地震を検知した場合、変電所は架線への送電を遮断します。
これにより、ブレーキが自動的に掛かり、新幹線は非常停止するようになっています。
まさしくフェイルセーフの概念ですね。
※厳密にはコンプレッサからの圧縮空気を送ってブレーキを緩解しているとか、停電時に回生ブレーキが使えないと停止距離が伸びる気がするとか色々ツッコミ処がありますが、その辺はご愛敬で。

JR東日本の新幹線は2度も大きな地震に遭遇しました。
2度の大きな地震で得られた経験とデータを活かし、新幹線の安全性を更に向上させて欲しいです。

誰の為、何の為の書類送検なのか

インターネットが普及したおかげでしょうか。航空・鉄道事故調査委員会のサイトにアクセスすることで、過去の航空・鉄道の事故やインシデントに関する調査報告書を見ることができます。

東日本旅客鉄道株式会社羽越線砂越駅〜北余目駅間列車脱線事故の鉄道事故調査報告書は以下のリンクから閲覧できます:
http://jtsb.assistmicro.co.jp/jtsb/railway/report/RA08-4.pdf

鉄道事故調査報告書とその付図合わせて178ページにも及ぶ報告書を読みましたが、この事故が竜巻かダウンバーストと推定される突風により不幸にも発生してしまった事故であったと分かりました。
誰かしら責任を取れという意見も散見しておられましたが、報告書を読む限り、運転手の運転技術、司令員の対応で防げる範囲を超えている。

JR東日本新潟支社の指令室長、総括指令長、指令長を書類送検したとしても、山形地検が不起訴処分と判断せざるを得ないのは妥当な判断だと感じました。

この事故の後、JR東日本では強風時の規制が強化されました。
その結果、関東を台風が通過した2009/10/08は関東圏通勤ラッシュ時間帯に全てのJRが運転を見合わせとなる事態になりました。

その当時関東にお住まいの方で「羽越本線の事故による規制強化が原因だから仕方ない」と思えた方はどれくらいいたでしょうか。
大半の方は「私鉄が動いているのにJRは何をやってるんだ」だと思います。

ちなみに、航空・鉄道事故調査委員会の事故調査報告書の冒頭には以下のような記述が書かれています:

本報告書の調査は、本件鉄道事故に関し、航空・鉄道事故調査委員会設置法に基づき、航空・鉄道事故調査委員会により、鉄道事故の原因を究明し、事故の防止に寄与することを目的として行われたものであり、事故の責任を問うために行われたものではない。


不幸にも発生してしまった羽越本線脱線事故に限らず、航空・鉄道事故調査委員会で事故やインシデントとして扱われた事例が活用され、今後の事故の減少に繋がることを祈るばかりです。

少し前、山手線が開業100周年として旧塗装であるうんこ色のラッピング列車を走らせてました。

山手線の写真その1山手線の写真その2

何十年前に走っている電車、客車、列車の写真を見ると、どの車両もうんこ色(上品にチョコレート色って言えって?)だと思います。

クモハ40系(鉄道博物館にて)

あの色はうんこ色という名称ではなく、ぶどう色1号ぶどう色2号という名前の色だそうです。

何故ぶどう色が多用されていたかにつきましては、以下の記事が参考になります:
マイコミジャーナル - 【連載】鉄道トリビア (25) 昔の山手線がチョコレート色だった理由は蒸気機関車にあり

なるほど。つまり、蒸気機関車が走っている時代にすすを目立たせない為の色として利用していたってことですね(≧∇≦)
これでまた一つお利口になりました(´∀`)

さて、今回はもう一つトリビアを公開:
常磐線(綾瀬駅−取手駅間)や東海道本線(東京駅−横浜駅間)、東北本線(上野駅−大宮駅間)では各駅に停車する緩行線と緩行線が停車する駅の一部と通過する快速線という2つの路線が存在します。
※上記の例では東海道本線と東北本線の緩行線は京浜東北線になります。

この快速線と緩行線を表現する鉄道用語に、電車線と列車線という単語が使われています。
何故ならば、鉄道の電化が始まった頃は都市部から電化された為、長距離・中距離列車は蒸気機関車に、近郊列車は電車という時代がありました。
中長距離列車は遠方のお客様を速達で運ぶためにいわゆる快速線を、近郊列車は人をさばくためにいわゆる緩行線を走っていた為、その様な言葉が誕生しました。

大動脈である東海道本線・東北本線・常磐線は全て電化されている現在ではピンと来ない言葉ではありますね。

そんなわけで、久々の鉄道ネタ投稿でした( ̄∇ ̄)ノ

「@」の正式名称知ってる?

トレンドGyaOに「@」の正式名称は「アットマーク」じゃない!? 意外と知らない記号の読み方の記事がありました。
「@」の正式名称も正しい使い方も全然知りませんでしたよ。

記事の中から引用させて頂きますと、

【@】
 皆さんご存じの「アットマーク」。メールで使う機会が多いので、さすがこれが読めない人は少ないでしょう。しかしこの「アットマーク」という言い方、これは日本における通称で正式名称は「単価記号」。「商品数50個@200円=10,000円」といった感じで使われます。
 ちなみに、公式名称では「commercial at」というそうです。

これって単価記号だったんですか( ̄□ ̄;)!!
Eメールアドレスのアカウント名とドメイン名を区切るための記号という認識しかなかったので、こういう使い方があったとは...
例えば、「缶ジュース2本@150円=300円」って感じに使うんですね。


他にも驚いたのが「〜」が波ダッシュ、「~」がチルダってこと。
「〜」を全角チルダって認識していたのはいけなかったようです(^_^;)
同様に、「*」はアスタリスク、アステリスクで、「※」は日本独自の記号で米印と言うらしいです。

記事には載っていませんが、個人的に知ってるネタを( ̄∇ ̄)ノ♪

「%」はパーセント、百分率で、使用方法もご存じだと思います。でも「‰」の読み方と使い方は知ってる人が少なそうですよね。
「‰」はパーミル、千分率と言われ、1%が100分の1を表すのに対し、1‰は1000分の1を表します。

全然身近ではないのですが、自分が思いつく限り、鉄道の勾配を表す際にこの「‰」が使用されています。鉄道の場合には、仮にその勾配が1000m続く場合、何mの上下になるのかを表しています。

世の中には沢山の記号がありますが、正式な使い方をしているのって案外少ないかも知れませんね。

上記記事のリンクを見ると他にも書かれているので、是非是非参考にしてみて下さい( ̄∇ ̄)ノ♪