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平成30年春期プロジェクトマネージャ試験に合格しました。

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平成28年秋期ネットワークスペシャリスト以来の情報処理技術者試験合格です。
今回のプロジェクトマネージャ試験ではA4用紙62枚+B5ノート11枚、PMPを取得した後の2017年9月から試験日まで109時間40分、今までの情報処理技術者試験の中で一番頑張りました。
3度目の正直で合格した資格ですので、本当に感慨深いものがあります(´∀`)

そんな訳でネットワークスペシャリスト勉強法の続編として、この記事では、プロジェクトマネージャ試験で役に立った書籍や情報を書き残したいと思います。

1. 前提条件
職業:システムエンジニア(SE)
年次:中堅社員
勉強期間:2017年9日~2018年4月
勉強時間:109時間40分
過去の資格取得状況:情報処理技術者試験だと、取得順に初級システムアドミニストレータ(ITパスポート相当)→基本情報処理技術者→ソフトウェア開発技術者(現在の応用情報技術者)→情報セキュリティスペシャリスト→ネットワークスペシャリストの順に取得しました。PMPも第5版で取得済です。


2. ざっくり、どんなことをすれば良いのか
高度情報処理技術者試験の勉強で挫折する多くの原因が学習範囲が広いことかと思います。教科書の内容を全て覚えてから過去問を解くアプローチだと、よほど記憶力が良い人でないと挫折するでしょうし、実際その方法だったらプロジェクトマネージャには合格しなかったと思います。
過去の学習法を踏まえ、ざっくり言うと、以下のような方法で対策すると良いと思いました。

(1)午前試験(4択問題)は過去問をひたすら解き、足りない知識を補う。
(2)午後1試験(記述式問題)は過去問を解いて、効率が良い解法を学ぶ。
(3)午後2試験(論述式問題)は自分自身のプロジェクト経験を分野別(プロジェクト概要、PMBOKの知識エリアやプロセス)にモジュールを作成し、題意に合わせた論文の書き方を学ぶ。
(4)公開模試を受けて自分の実力を確認する。

次項以降で詳しく説明していきます。


3. 午前試験の対策方法
午前問題は過去問を解いて不正解だった問題を教科書で読み、知識を補うアプローチの方が効率的です。
まずは3年分くらいの過去問を解いて、答え合わせし、どのような問題や分野が苦手なのか確認しましょう。
午前問題については以下の無料サイトを利用して学習しました。

(1)午前2試験対策向け:プロジェクトマネージャ試験ドットコム
スマホやPCを使用し、午前II試験の4択問題を一問一答形式で学習できます。
このサイトを利用して通勤電車の時間を使用して繰り返し午前2問題の対策を進めました。
ログインIDを作成すると過去に学習した4択問題の正解・不正解を記憶させておくことができ、不正解の問題のみ再学習することが可能です。
午前1試験については応用情報技術者試験の範囲ですので、姉妹サイトの応用情報技術者試験ドットコムをご利用ください。

(2)午前1試験対策向け:応用情報技術者試験ドットコム


4. 午後1試験の対策方法
午後1問題は記述式です。
3問中2問を選択し、90分で解答する必要があります。問題選択や再確認の時間も含めると1問約40分で解けるようにする必要があります。
すなわち、高度情報処理技術者試験については、時間に限りがある中、出題された問題のどこに注意をして効率よく問題を読み解くのかが合格へのポイントとなります。
設問で問われる回答は、教科書で書かれている知識型の回答と、文脈の内容を元に回答するものの2種類があります。
午後1試験に合格する為には、時間内に過去問を解く→解説を見て答え合わせをする→回答を得るためのアプローチが合っているか解説から確認するの3点をセットにして学習する必要があります。
午後1試験学習の際には以下の書籍を購入し、利用しました。

(1)翔泳社 - 情報処理教科書 プロジェクトマネージャ
※今後学習される方を想定し、執筆時点の最新版となる2019年度版へのリンクを張っています。
三好康之著で、いわゆる「みよちゃん本」と呼ばれています。プロジェクトマネージャを学習する際の教科書と言えばこれがバイブルとなるでしょう。
Amazon Kindleの電子書籍として購入しました。
教科書的な解説があるので、午前問題の知識補完に用いるのは勿論ですが、この書籍の真髄は過去問の「問題の読み方とマークの仕方」が記載されていること、そして自己採点時にどこまで回答していたら何点となるかが記載されていることです。

過去問を自分で解いた後、解説本に記載されている箇所に近いマークの仕方ができていれば合格への近道となります。
また、自分の書いた回答が場合によっては部分点となる場合もあります。この書籍では、どこまで記載していれば何点となるのかも記載しており、自己採点の役に立ちます。
なお、この書籍内で全部の過去問解説は行なっていませんが、書籍に記載していない過去問、過去問を解く際の回答フォーマットについては購入者特典の付録として翔泳社さんのサイトからPDFダウンロードできるようになっています。

(2)秀和システム - ポケットスタディ 高度論文試験 午後Ⅰ・Ⅱ対応
情報セキュリティスペシャリストやネットワークスペシャリストの受験の際もお世話になった村山直紀著の高度論文午後1・午後2試験向けのポケットスタディです。村山直紀著のポケットスタディシリーズには過去に助けられていたので、この書籍が発売されたと聞いて直ぐに購入しました。
問題と正解のペアを分類別、出現回数別にまとめた「速効サプリ」をPMに限らず高度試験向けにまとめた書籍となります。
ポケット本サイズなので、可搬性に優れており、通勤中の車内でも開くことができるメリットがあります。

(3)プロジェクトマネージャ誰も教えてくれなかった情報処理午後試験対策上巻
※今後学習される方を想定し、執筆時点の最新版となる2018年度版へのリンクを張っています。
広田航二著のAmazon Kindleで公開されているPM午後1試験向け電子書籍です。
プロジェクトマネージャ試験の勉強に行き詰まっているときにこの書籍を見つけました。
設問を効率的に解く方法として、インタラクティブ読みを提唱しています。ざっくり言うと、以下の内容になります。
①全ての設問に目を通し、設問タイトル(例えば、〔外部設計の進め方〕])を確認する。
②問題文に目を通し、〔〕付きタイトルに対応する設問番号を書き込む
③問題文の先頭から文章を読み始める。②で印を付けた文章ブロック(設問タイトル)に出会うまで読み進める。
④印を付けた文章ブロック(設問タイトル)に出会ったら設問に目を向ける。設問に軽く目を通して、何を要求しているのかをある程度理解する。
⑤再び問題文に目を向け、設問の各問が関連している箇所がどこにあるのかつぎの文章ブロック(設問タイトル)が出てくるまで設問と問題文を交互に見比べ良い進める。
⑥その繰り返しで進める。
言葉の説明だけだと少し分かりにくいのですが、この方法を理解すると効率よく作業できるようになりました。
その他、問題文のマーキングの仕方、問の内容から解答作成ポイントの探し方、カテゴリ別の対策標語をまとめてあります。
対策標語については、秀和システム - ポケットスタディネットワークスペシャリスト(村山直紀著)の速攻サプリに似ています。このような問ではこのように回答すべしという脊髄反射の練習をします。


5. 午後2試験の対策方法
午後2問題は論述式です。
2問中1問を選択し、題意に沿った形で2000文字にも及ぶ論文を2時間以内に手書きする苦行が待ち受けています。これが嫌でプロジェクトマネージャ試験を受験しない方もいるんじゃないかと思うほど、IT技術者にとって2時間の手書き試験は地獄ですよね…
合格してみて思ったことは、題意に沿った論文さえ記述できれば、大した内容じゃなくてもA判定になるんだと言うことです。合否発表を確認したとき、「こんな内容でPM試験って合格するんだΣ」と衝撃的だったくらいだったので。
ただし、対策をせずに午後2試験に挑戦していたら、間違えなく不合格となっていました。午後2試験については、以下の2つのアプローチを利用して、論述試験に備えました。

①設問分解法
設問の内容から論文の項番を作成する方法です。
項番の作成を間違わなければ題意に合わない論文の作成を防ぐことができますし、項番の作成で時間を使うことも防げます。
例えば、以下のように分割します。

設問ア あなたが携わったシステム開発プロジェクトの特徴、代表的な非機能要件の概要、並びにその非機能要件に関して関係部門と連携を図る際に注意を払う必要があった点及びその理由について、800字以内で述べよ。

1.プロジェクトの特徴および非機能要件について
1.1プロジェクトの特徴
1.2非機能要件の概要、注意点、およびその理由

②モジュール分割法
論文ネタをPMBOKの知識エリアやプロセス毎に分割して記載し、ストックしておき、題意に沿ってそれらモジュールを組み立てて記述する方法を利用する方法です。

(1)翔泳社 - 情報処理教科書 高度試験午後II論述 春期・秋期
4.(1)と同じ三好康之著の書籍です。
Amazon Kindleの電子書籍として購入しました。
問題文の構造分析や添削前・添削後の論文例などが記載されており、どのように題意を理解し、どのように論文を記載すれば良いのか解説されています。

(2)プロジェクトマネージャ誰も教えてくれなかった情報処理午後試験対策下巻
※今後学習される方を想定し、執筆時点の最新版となる2018年度版へのリンクを張っています。
4.(3)で紹介したのはPM午後1試験向けの上巻で、こちらがPM午後2試験向けの下巻となります。
上巻と同様に広田航二著で、Amazon Kindleで公開されている電子書籍です。
A判定を取る為には設問の題意に沿って論文を記述する必要があります。題意に沿って回答しているかどうかが合格論文への第一歩となります。
設問分解法の説明、準備モジュールの内容について解説しています。

(3)iTEC - プロジェクトマネージャ 合格論文の書き方・事例集 第5版
論文の書き方を検索していたときに発見しましたが、書籍のPDFサンプルを見たら良かったので購入しました。
ちら見せっ!で試し読みすることができますのでご確認ください。
ただし、こちらは電子書籍の取り扱いがなかった為、通常の紙書籍して購入しました。内容は良い書籍なのですが、B5サイズ(縦257mm × 横182mm)なので持ち運ぶときにかさばるのが難点です。電子書籍版の発行があれば最高なんですが…


6. その他利用した教材
合格までの3年間色々模索した為、他にも購入した書籍があるのですが、気が向いたものだけ記載しておきます。

(1)TAC - プロジェクトマネージャ本科生(午前1試験免除)
情報セキュリティスペシャリストとネットワークスペシャリストではチャレンジパックを申し込みましたが、プロジェクトマネジメントについては知識が足りないと思った為、最初にPM試験を受ける際にTACの本科生(午前1試験免除)を申し込みました。
ざっくり言うと、以下の教材が含まれています。

①TAC出版発行の教科書と問題集
TAC WEB SCHOOLの授業動画(Webから専用スマホアプリで閲覧可能)、教材についての問合せ
③実力テスト(午前2〜午後2、論文試験は2回の論文添削付)
④論述試験の解き方(B5サイズの教本)
⑤公開模試(自宅受験から教室受験に変更可)

チャレンジパックとの違いは、教材に②の授業動画が含まれていることでしょうか。チャレンジパックでも本科生でも公開模試が含まれている為、公開模試を受験することで自分の実力を確認することができます。
なお、プロジェクトマネージャ試験が不合格になった場合、半額料金で次回申し込むことができる制度もあります。
TAC教材をその他に含めた理由は、3年間3回申し込みをした中で、公開模試以外の教材を有効活用できていなかったからです。
論文添削については2ウェイ添削だったのに、1回利用するのが精一杯でした…
ただ、授業動画はプロジェクトマネージャの講座を教えることができる講師陣による内容ですし、プロジェクトマネージャ試験の受験が初と言う方には良いとは思います。
また、情報処理技術者試験の公開模試としてはTACかiTECのどちらかの選択になると考えていますので、公開模試だけ申し込むと言うのはありかと思います。


7. 後日談
いかがでしたでしょうか?
ここからは受験後の後日談を書いていきます。

(1)勉強不足でした、はい。
記事の解説が午後2試験になると減っているなと感じた方がいらっしゃいましたら、それは正解です(笑)
実は今回のプロジェクトマネージャの午後2試験に費やした時間はあまり多くなく、試験直前になっても論文ネタを1プロジェクト分しか作っていない状況でした。
(合格論文となっているか否かは別として)合格前の過去2回はそのプロジェクトの内容を書いて終わらせたくらいでした。設問分解法は理解していたものの、モジュール分割したネタを少しずつストックし始めた状態で試験本番を迎えました。
問題を見た瞬間、「あ、終わったな」と感じ、IPAの合否発表も「不合格発表の確認(σ゚Д゚)σ」だと思って照会したら、こんな結果でした。どれくらい驚いたかと言うと、オフィスで「え゛~~~~~」と叫んでしまい、周囲の人間を驚かせたくらいです(笑)
それくらい論文内容がグダグダだったのですが、設問分解法で題意に沿った項番を付けることができ、多少なりともモジュール分割法によるネタのストックがあったことが合格につながったのだろうと思います。

(2)紙書籍 vs 電子書籍
最近、試験勉強する際はiPadで電子書籍アプリを活用しています。
家にいるとやる気が起きない為、喫茶店にこもって勉強することが多いのですが、iPadは非常に便利です。
上記の参考書が全部紙だったら持ち運びでかさばるし、重いし、大変な思いをしたと思います。
また、Amazon Kindleについては、電子書籍アプリの方が若干安いこともあり、参考書代の節約にもなります。
情報処理技術者試験についてはIT関係と言うのもありますし、全部電子書籍化しても良いのではと思って

この投稿が公開されてから、試験日までは6ヶ月強あります。
今後プロジェクトマネージャ試験を受験される方のご参考になれば幸いです。
プロジェクトマネージャ試験に合格したので、次はITストラテジストに挑戦したいと思います!

平成29年度春期情報処理技術者試験はPM(プロジェクトマネージャ)試験を受験しましたが、写真の通り不合格でした。

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前回の試験結果を確認したら、午前2は同じ80点。なのに午後1は以前より悪化し、53点から41点になりました…
午後1は突破しないと、午後2の論文が採点されないので、全然修行が足りてないということですね。

今回の反省点は以下の3点です:

  1. 12月にTOEIC、1月下旬にFP3級を受験予定だった為、1月下旬までPM試験の勉強が保留となっていた。
  2. 12月~3月の休日出勤が多く、まとまった勉強時間が取れなかった。
  3. 仮に午後1を合格していても論文対策が全然できていない状態であった。

1については色々な資格取得に手を出しているので言い訳しようがないです。
2については前回も今回も同じ状況だったので、時間を捻出する方法を考えないとですね。
3についても2と同様ですが、パソコンを使った論文対策で時間を算出したいと考えています。

ただ、今回PM試験を勉強し、色々な参考書を読み、ちゃんと勉強すれば受かる試験だなと感じたのも事実です。
今年は秋期試験は受験せず、9月までにPMP、12月までにTOEIC 800点以上を目標に勉強を進める予定です。
10月からはTOEIC対策と平行して、プロジェクトマネージャ試験対策を進めたいと思います。

平成28年秋期ネットワークスペシャリスト試験に合格しました。

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平成27年秋期の情報セキュリティスペシャリスト以来の情報処理技術者試験合格です。
今回のネットワークスペシャリスト試験はA4用紙21枚+B5ノート20枚もの学習をしました。
10年近く取得したいと思っていた資格ですので、本当に感慨深いものがあります(´∀`)
平成28年度秋期ネットワークスペシャリスト試験終了の記事に載せた自己採点の結果以上に好成績だったので嬉しいです。
やはり配点割合や採点方法は公開されていませんが、午後試験の得点調整は実施してるのでしょうか?

そんな訳で情報セキュリティスペシャリスト勉強法の続編として、この記事では、ネットワークスペシャリストで役に立った書籍や情報を書き残したいと思います。

秀和システム - ポケットスタディネットワークスペシャリスト[第2版]
村山直紀さん著のポケットスタディ情報ネットワークスペシャリスト[第2版]が良かったので、ネットワークスペシャリストのポケットスタディも購入しました。
この書籍の良い点は、何と言っても、午後試験対策の速効サプリの章です。出題頻度が高い問題文に対して、どのように記述すれば良い回答となるのか記載されています。
脊髄反射的に回答できる訓練と、ネットワークスペシャリスト記述式問題でどのように回答すれば良いのかが分かります。

ネットワークスペシャリストドットコム
スマホやPCを使用し、午前II試験の4択問題を一問一答形式で学習できます。混雑している通勤電車でも午前試験の対策ができるのでオススメです。
ログインIDを作成すると過去に学習した4択問題の正解・不正解を記憶させておくことができ、不正解の問題のみ再学習することが可能です。

「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるIT用語辞典
ネットワークスペシャリストだけの解説ではないのですが、特定の用語の概要を知りたいときに便利でした。

3 Minutes Networking
オチャメな助手としっかり者の博士の対話により技術が解説されています。
3分間で区切られていますが決して解説が省かれてる訳ではありません。ただ解説書を見るだけだと見過ごしそうな盲点を博士がつっこむことで解説されていることもあり、概要から知りたい場合に便利でした。

ネットワークエンジニアとして
ネットワークスペシャリストに関連する技術をググろうとするとヒットする割合が多かったネットワーク技術の解説サイトです。
問題に対する解答を見ただけでは足りなかった技術を参照しました。

ネットワークスペシャリスト - SE娘の剣 -
情報処理技術者試験の著書を出版されている左門至峰様がネットワークスペシャリストに関連する技術について女性SE成子と共に解説されています。
ここで公開されている記事を読み、不足している知識を学習しました。

TAC - ネットワークスペシャリストチャレンジパック
色々な書籍やサイトを見つつも、午後I試験と午後II試験の学習には足らないと感じた為、TACの通信講座に申し込みました。
ネットワークスペシャリストチャレンジパックには午前II試験と午後試験用の問題集の他、実力テストと模擬試験が付いています。
実力テストは決められた時期までに送付することで、その時期までの学習到達度が分かります。
模擬試験は自宅受験と試験会場での受験が可能だったので、試験会場を選択しました。
自宅受験だと集中力が散漫になってしまうのと、本試験前に模擬で集中力がどの程度持続するかを見ておきたいと思ってたので、試験会場での受験をオススメします。

情報セキュリティスペシャリスト勉強法の記事をお分かりになると思いますが、以前と学習のアプローチは変えてません。
文面を再利用できるくらい情報セキュリティスペシャリストの勉強法と同様のアプローチです。

ネットワークスペシャリスト試験を受験される方のご参考になれば幸いです。
平成29年春期はプロジェクトマネージャ試験で頑張りたいと思います!

半月ほど前ですが、平成28年秋期ネットワークスペシャリスト試験を受験してきました。

今回の受験会場は今まで経験がない公立の学校でした。
申込期間開始日に申し込んだのもあり、受験した教室は午前1を受験する人が一切いない、強者ばかりの会場でした。
IPAで公開されている午前2解答、およびTACより公開されている解答速報を利用し、自己採点した結果は以下の通りでした。

午前2:88点(22/25問)
午後1:76点(問1:44点、問2:32点)
午後2:68点(問1選択)

午前2の問15でWebSocketの特徴を回答する問題が出題されてましたが、それが午後2の問1に繋がっていたようです。
村山直紀著ポケットスタディ ネットワークスペシャリスト[第2版]のP12には以下のように記載されています。

「初めて見た」出題なら昼休みに要リサーチ。その用語が当日の「午後」に出る可能性も。

今まで見たことがなかった問題だったので、昼休みの時間にWebSocketについてざっくりと確認しておいたのですが、本当にその通りになりました。
ただ、WebSocketの詳しい仕組みまで学習する時間はなく、問2がIPsecの問題で自信がなかった為、WebSocketやSTUNの未学習範囲があっても、午後2では問1を選択せざるを得ませんでした。
これは終わったなという感じでしたが、上記自己採点の結果を見る限り、根本的にミスをしてなければ合格してるかという感じですかな?

午後試験の得点基準は不明瞭なところがあり、下駄を履かせているという話も聞いたことがありますので、あとは12/16(金)の合格発表を待つのみですね…

平成28年秋期情報処理技術者試験も1ヶ月を切りました。

9/18(日)は、3連休の間ですが、TAC公開模試がありました。
ネットワークスペシャリスト試験の力試しをすべく、本日午後2試験から受験しました。

受験しての感想は、今までに学習した範囲の内容が出題されており、今までの学習結果が無駄ではなかったと感じました。
ラスト10~15分は見直しの時間に利用できるのが大きいです。
ここで気を抜かずに、試験日直前まで学習を続けたいと思います。

さて、TAC公開模試ネットワークスペシャリスト試験を受験して、以下の内容は試験対策した方が良いと感じました。

・無線LAN:規格名、速度、使用帯域、1chの帯域幅、最高速度、WPS、プライバシセパレータ
IEEE802.11b/a/g/n/acと複数の規格があり、使用帯域、最高速度がまちまちなので、簡単だけど意外に答えられない部分を出題者に狙われる箇所かと思います。
情報セキュリティ対策のネタとしては、公衆無線LANと同じESS-ID、事前共有鍵(PSK)、暗号化方法が同じAPを攻撃者が立てることで中間者攻撃される可能性があり、その対策としてVPN等の利用をすると言うのが偽APが横行し始めている現在の状況に合わせて出題される可能性がありそうです。

・DNS:キャッシュサーバ(スタブリゾルバ、フルサービスリゾルバ)、コンテンツサーバ、DNSキャッシュポイズニング、カミンスキー攻撃、DNSSEC、EDNS0
[スタブリゾルバ(PC等)-(再帰問合せ)→フルサービスリゾルバ-(反復問合せ)→コンテンツサーバ]の組み合わせを理解しないと、再帰問合せと反復問合せの問題が出題されると抜け穴になります。
DNSキャッシュポイズニングを発生する仕組みを理解した上で、対策方法としてリゾルバからの問合せクエリの送信元ポート番号、メッセージIDのランダム化が有効であることを覚える必要がありそうです。
その他に、DNSSECを使用することでDNSサーバの真正性を確認できることも別の対策方法となります。
DNSキャッシュポイズニングを応用し、実在しないドメイン名への回答パケットを偽装するカミンスキー攻撃も覚えておく必要がありそうです。
また、IPv6やDNSSECでは回答パケットが512バイト以上になることを想定し、EDNS0の技術があることを覚える必要がありそうです。

・LB:DSR(Direct Server Return)とその利点
戻りパケットがLBを通らずに戻ることの利点(LBの負荷軽減。特に戻りトラフィック量が多いときは効果的)を書かせる問題がありそうです。
DSRを実現する為にはLBに設定する仮想IPアドレスでサーバが受け付けられるようループバックインタフェースにLBに設定する仮想IPアドレスを指定するということも覚える必要がありそうです。

・センサネットワーク
IoTやM2Mの言葉が普及しだしているので、そろそろ出そうですよね。
TAC公開模試でも午後2試験で出題されており、「いや~、ついに来たか(AA略)」と思いつつ、センサネットワークの設問以外を解くことに決めました(笑)
でも、いつ出てもおかしくないので、基礎知識は学習して損はなさそうです。

あとはIEEE802.1Xの認証の流れ、検疫ネットワーク、DKIM、SPFとSender IDの違いは復習しようと思っています。
まだまだ覚えること沢山ですね…

皆様も残り少ない時間を有効活用し、ネットワークスペシャリスト試験に合格すべく頑張りましょう!

ネットワークスペシャリスト用語語呂合わせ覚えの続編として。

ネットワークスペシャリストや情報セキュリティスペシャリストだとIPv6アドレスのアドレス体系を覚える必要がありますよね。
語呂合わせ覚えの前におさらいしますと、IPv6アドレスで覚える内容は以下の通りです。

・::/128:未指定
・::1/128:ループバックアドレス
→IPv4のlocalhost、127.0.0.1に相当するアドレス。
・ff00::/8:マルチキャストアドレス
→IPv4の224.0.0.0/4に相当するアドレス。
・fe80::/10:リンクローカルアドレス
→IPv4の169.254.0.0に相当するアドレス。
・fc00::/7:ユニークローカルユニキャストアドレス
→IPv4のプライベートアドレスに相当するアドレス。
 サイトローカルユニキャストにはなかった40ビットのグローバルIDを付加することで、他ネットワークとのIPv6アドレスの重複を避けられる。
 プレフィックス後の1ビットは1しか定義されていないので、事実上fd00::/7から利用する。
・2000::/3:集約可能グローバルユニキャスト
→IPv4のグローバルIPアドレスに相当するアドレス。
・::ffff/96:IPv6射影アドレス
→IPv4アドレスをIPv6アドレスで表記する。

今回は覚えにくいであろう、リンクローカルアドレスとユニークローカルユニキャストアドレスの2つの語呂合わせを紹介したいと思います。

・fe80::/10:リンクローカルアドレス

鉄也を十リンスしろ

鉄:fe(鉄の化学式より)
也:8
を:0
十分:/10
リンス:リンク(ローカルアドレス)

・fc00::/7:ユニークローカルユニキャストアドレス

FC Tokyo 7人のユニークな住所はプライベートな話題

FC:fc
Tokyo:"o"の部分2箇所から"00"
7人:/7
ユニーク:ユニーク(ローカルユニキャスト)
プライベート:プライベートIPアドレス

これからも何か思いついたら投稿します( ̄∇ ̄)ノ♪ 

ネットワークスペシャリストで困るのがP(プロトコル)で終わる用語やIEEE80~の規格名を大量に覚えさせられること。
情報セキュリティスペシャリスト受験時代に以下のような語呂覚えサイトを見つけ大変役に立ちました。

情報セキュリティスペシャリスト試験対策室 - ゴロ覚え

皆様の学習のお役に立てるかと思い、私で作成した語呂覚えの単語を公開したいと思います( ̄∇ ̄)ノ♪ 

・OSI参照モデル(7階層)
ほぼそのままの単語を使って覚えられるようにしてます。

物理データネットワークからトランスポート(転送)しようと思ったら、あせっプレゼンテーション用のアプリケーションを忘れてしまった。

物理:物理層(第1層)
データ:データリンク層(第2層)
ネットワーク:ネットワーク層(第3層)
トランスポート:トランスポート層(第4層)
あせって:セッション層(第5層)
プレゼンテーション:プレゼンテーション層(第6層)
アプリケーション:アプリケーション層(第7層)

・PoEの規格名(IEEE802.3af)

家にパーマ兄さんアフロポイッ

家に:IEEE
パーマ:80
兄さん:2.3
アフロ:af
ポイッ:PoE

・PoE+(IEEE802.3at)の規格名
PoEの規格名を覚えていること前提となりそうですが…

家にパーマ兄さんブスアタック。

家に:IEEE
パーマ:80
兄さん:2.3
ブス:+
アタック:at

最後はちょいと汚い言葉を使った覚え方になってしまいました。
今後も何か思いついたら追記して行きたいです。
もうちょっとハイカラな覚え方があれば是非教えて下さい( ̄∇ ̄)ノ♪

2016年10月30日追記:
以下の項目も作成してみました。

・WAN PHYのデータ速度(9.2942Gbps)
LAN PHYでは10Gbpsですが、SONET/SDHのOC-192と互換性を保つため、WAN PHYのデータ速度は9.2942Gbpsになっています。

ワンコが肉質チェック

ワンコ:WAN PHY
急:9
肉質:2942

・WAN PHYでSONET/SDH互換のOC(OC-192)
ワンコと一緒に覚えましょう。

(猫の気分で)おかーさん、行くニャー

おかーさん:OC
行くにゃー:192

・OC-1の速度(51.84Mbps)
OC-1の速度を覚えれば、OC-192の速度も算出可能です。
51.84Mbs✕192=9953.28Mbps=9.95328Gbpsなので前述の9.2942Gbpsと一致しませんが、ヘッダのオーバヘッドを含んだ速度なのかペイロード部分のみの速度なのかの違いです。
※参考:@IT:特集:10ギガビット・イーサネット大解剖 - Part.2

オケ位置は、コインの

オケ:OC
位置:1
コイン:51
端:84

・VRRPの仮想MACアドレス(00-00-5E-00-01-ID)
無理矢理感がありますが…
IDの部分はVRIDの0~255を16進数に変えた値が入ります。

我々声お礼いでよ

我々:00-00
声:5E
お礼:00
甥:01
いでよ:ID(ID転じてVRID)

・IEEE802.1Q(VLAN)のイーサネットタイプ(0x8100)

ゼリーパインお礼一休

ゼリー:0x
パイン:81
お礼:00
一休:1Q

平成28年秋期ネットワークスペシャリスト試験が終了したので、一旦終了ということで。
また来年受験することが12月中旬に決定しましたら、また少しずつ増やしていきたいと思います(笑)

情報処理技術者試験カテゴリについては、春試験申し込み後の話題を全く書いてませんでしたね。

平成28年度春期情報処理技術者試験はPM(プロジェクトマネージャ)試験を受験しましたが、写真の通り不合格でした。

result-pm.jpg

試験後、iTECとTACから公開された解答速報を元に午後1の自己採点をした時点で47点と50点だったので予想通りの結果となりました。
この様な結果になったのは、
 ・昨年の12月頃から仕事が忙しくなったこと。
 ・TACの講座申込を1月中旬にしたこと。
 ・2月以降は平日夜間までの勤務や休日出勤が当たり前の状況で、勉強時間が殆ど取れずじまいだったこと。
 ・午前2試験と午後1試験の一部までしか学習ができていなかったこと。
等々がありますが、不合格は不合格です。
来年のPM試験を目指して、今年はTACのPM講座申込が開始されたら、すぐにチャレンジパックの申込をしようと思います。

さて、残り40日近くとなりました平成28年度秋期情報処理技術者試験ですが、NW(ネットワークスペシャリスト)を申し込みました。
午後1試験までは何度も合格していますが、午後2試験がどうしても合格しない。

PMの反省も活かす為、今回はTACのNW講座申込開始してすぐにチャレンジパックを申し込みました。
午前2の学習は済ませ、現在は午後1と午後2の学習を進めている段階です。

現在は仕事も炎上している状況ではないので、無事に合格できるよう最善を尽くしたいと思います。

平成27年度秋期試験では情報セキュリティスペシャリストが合格したので、平成28年度春期情報処理技術者試験はプロジェクトマネージャ試験を申し込みました。

情報処理技術者試験受験予定の方はIPA - 平成28年度春期試験についてから概要の確認と申し込みが可能です。

今回の試験では試験区分と受験料が変わりましたね。
受験手数料:5,100円から5,700円に値上げ
試験区分:情報セキュリティマネジメント試験(SG)追加

今まで情報セキュリティスペシャリスト(SC)だけだったので、今回の申し込みで情報セキュリティスペシャリストを受験される方は、試験区分が正しいか確認したほうが良さそうです。
気付いたら情報セキュリティマネジメント試験の方だったオチだと悲しいですよね。
両方情報セキュリティに関することだから良いのか?(本当か?)

試験前に書き込めるかは分かりませんが、備忘録として、そして自分のモチベーションを維持する為に、プロジェクトマネージャ試験の勉強法や参考サイトを記載して行きたいと思います( ̄∇ ̄)ノ♪

平成27年秋期情報セキュリティスペシャリストに合格しました。
申し込んだだけで5000円をお布施した回数は除き、3回目でやっと合格しました。
※その1回目もほぼ無勉強で受験という酷い状態でしたが…
そんな訳で情報セキュリティスペシャリストで役に立った書籍や情報を書き残したいと思います。

秀和システム - ポケットスタディ高度試験共通午前I・II対応[第2版]
午前I試験と午前II試験用に購入しました。
ポケットスタディという名前が付いている通り、鞄に入るサイズです。主に通勤や休憩時間の合間を利用しました。
他の高度試験で出題される範囲も含まれているので、応用情報(AP)とセスペ(SC)に関係ある場所を中心に学習しました。

秀和システム - ポケットスタディ情報セキュリティスペシャリスト[第2版]
午後II試験と情報セキュリティスペシャリストの不足知識を補うために購入しました。
これが良いのは午後試験対策の速効サプリの章です。出題頻度が高い問題文に対して、どのように記述すれば良い回答となるのか記載されています。
脊髄反射的に回答できる訓練と、情報セキュリティスペシャリスト記述式問題でどのように回答すれば良いのかが分かります。
速攻サプリのお陰様で午後II試験の設問で試験時間のギリギリで答えを埋めることができた設問がありました。

日本経済新聞出版社 - 1週間で分かる情報セキュリティスペシャリスト集中ゼミ【午後編】2009年度版
ものすごく古い書籍なのはお察しくださいorz
記述式でトンチンカンな回答を書いてしまう人に対して、どのような思考ロジックでどのような回答をすれば良いのかを、情報セキュリティスペシャリストの過去問を使用して解説しています。
ページ左右端に著者の一言があるのですが、それがどうでも良いこと書いてあって面白いです(笑)
上記書籍は絶版で、一番新しいので以下の改訂版みたいです。
日本経済新聞出版社 - 1週間で分かる 情報セキュリティスペシャリスト 集中ゼミ 【午後編】 2012→2013年版
本家サイトでは絶版となっておりますが、他の書店サイトには残ってました。興味のある方は探してみてください。

技術評論社 - 平成27年度【秋期】情報セキュリティスペシャリストパーフェクトラーニング過去問題集
情報セキュリティスペシャリストの過去問と解説がセットになっています。
紙面に掲載されているのは過去3年分ですが、それより古い過去問とその解説も技術評論社サイトからPDFで落とせるようになっています。
上記は平成27年度秋期用なので絶版ですが、改訂版が半期毎に出版されています。古い過去問をサイトからダウンロードする為に必要なIDとパスワードも半期毎に変わるので、利用される方は最新版を購入しましょう。

応用情報技術者試験ドットコム
スマホやPCを使用し、午前試験の4択問題を一問一答形式で学習できます。混雑している通勤電車でも午前試験の対策ができるのでオススメです。

情報セキュリティスペシャリストドットコム
上記サイトの情報セキュリティスペシャリスト版です。こちらも午前試験の4択問題を一問一答形式で学習できます。

情報セキュリティスペシャリスト - SE娘の剣 -
情報処理技術者試験の著書を出版されている左門至峰様が情報セキュリティスペシャリストに関連する技術について女性SE成子と共に解説されています。
ここで公開されている全ての記事を読み、不足している知識を学習しました。

TAC - 情報セキュリティスペシャリストチャレンジパック
色々な書籍やサイトを見つつも、午後I試験と午後II試験の学習には足らないと感じた為、TACの通信講座に申し込みました。
情報セキュリティスペシャリストチャレンジパックには午前II試験と午後試験用の問題集の他、実力テストと模擬試験が付いています。
実力テストは決められた時期までに送付することで、その時期までの学習到達度が分かります。
模擬試験は自宅受験と試験会場での受験が可能だったので、試験会場を選択しました。
自宅受験だと集中力が散漫になってしまうのと、本試験前に模擬で集中力がどの程度持続するかを見ておきたいと思ってたので、試験会場での受験をオススメします。

午前1:免除、午前2:96点、午後1:72点、午後2:64点という後半になると力尽きているような点数でしたが、無事に合格することができました。
平成27年春期と秋期でまる1年掛けて勉強しました。特に秋期の午後2はポケットスタディ情報セキュリティスペシャリストの速効サプリ学習をしてなかったら59点とかで不合格になってた可能性もあるので、本当に本当に良かったです…

情報セキュリティスペシャリスト試験を受験される方のご参考になれば幸いです。

※2018/09/24追記:タイトルの「情報セキュリティスペシャリスト」を「情報処理安全確保支援士」に変更しました。