「鉄道」と一致するもの

2016/11/13:加筆修正しました。
2017/01/15:加筆修正しました。

物件探しを初めて色々気付いたことがあります。
何も知らないまま家探しをすると営業のカモにされると。
ノルマもあり、利益を出すために物件を売ろうとしている本職の営業さんと話すのに、何も知らないまま家探しを進めれば、美味しく料理されてもおかしくないですよね。

ただ、物件の購入というのは、殆どの人が一生で一番高い買い物になるかと思います。
そこで、不動産物件を色々見た上で気付いたチェック観点をまとめてみましたので、ご参考までにご覧ください。

なお、以下のチェック観点は新築一戸建てを探す際に気付いたことを記載しています。
中古物件やマンション物件を探す際には別の観点が必要となる可能性もありますのでご承知おきくださいm(_ _)m


◎物件チラシ
・敷地の形を確認する。
四角に近い土地の方が結果的に使いやすい間取りとなる。
・敷地周辺の道路を確認する。
敷地周辺の道路に自信があると敷地周辺の公道部分を大きく載せている。
逆に自信がない物件は敷地直近の公道と公道幅しか載せていない場合がある。
・物件住所からGoogleストリートビューで確認する。
物件周辺の雰囲気を事前に確認することが可能。
Googleストリートビュー専用車の巡回時期にもよるが、以前の物件や建築中の物件を確認することが可能。
・用途区域を確認する。
都市計画法では用途の混在を防ぐ為に用途区域が指定されている。
例えば、第一種低層住居専用地域は、2~3階の一戸建てやアパートはあっても、通常コンビニは建てられない。
逆に、準工業地域は住宅の近くにコンビニを建てられ、買い物環境としては便利であるが、工場が近くにあり、騒音を許容しなくてはいけない場合がある。
用途区域の情報については「用途区域マップ」で検索可能。
・土砂災害警戒区域の有無を確認する。
物件価格が周辺より安いと思ったら土砂災害警戒区域と小さな文字で記載されているチラシがあった。
・送電線の有無を確認する。
物件価格が周辺より安いと思ったら、高圧電線が上空を通過しており、空中権が設定されていると記載されているチラシがあった。

◎物件周辺
・ゴミ置き場はどこにあるか。
家の前がゴミ置き場だと売買時の価格に影響する。
・ゴミ置き場はきちんと管理されているか。
アパート居住者と同じゴミ置き場は管理がいい加減になる。
また、駅までの通勤経路上にあったり、人や車の通りが多いところに面しているゴミ置き場は不法投棄の可能性が高くなる。
・学校が近くにあるか。
学校が近くにあるとグラウンドからの砂埃で窓、床、壁が汚れやすくなる。
また、学校に近すぎると子供の声やチャイムの音が気になる。
・嫌悪施設(墓、高圧電線、宗教施設、ドブ川等)が近くにあるか。
売買時の価格にも影響する。
物件価格が周辺より安いと思ったら高圧電線が上空にあり空中権が存在する物件だったことがあった。
・(近くに空港がある場合)飛行機の騒音はどの程度か。
・(近くに線路がある場合)鉄道のジョイント音や振動はどの程度か。
・(近くに大きな車道がある場合)車の騒音や振動はどの程度か。
交通機関の騒音は、昼間は気にならなくても夜間に気になる場合もあるので注意。
音の屈折の関係で、夜間の方が音が聞こえやすいこともある。
線路や道路が近くにある場合、鉄道やトラック通過時の振動が伝わる物件もあるので就寝時間を想定して振動の有無を確認すること。

◎物件周辺の車道~物件
・最寄駅や最寄バス停から物件までの道の起伏が激しくないか。
不動産屋の営業車で回ると起伏を感じず、見栄えが良い道で案内されている可能性あり。
・物件周辺の車道から物件まで運転しやすい道であるか。
古い物件が混在する地域だと4mに満たない2.7mや3.6m幅が混在する公道があり、狭い場所は運転が大変。
歩いているときは十分に見えても、電柱で更に狭くなっている道もあるので注意。

◎駐車場(車を所有する場合)
・(駐車場なしの物件ならば)近隣に月極駐車場を借りることが可能か。
・(駐車場ありの物件ならば)車の出し入れがしやすいか。
・駐車スペースは車の出し入れしやすいか。
渋滞が多い車道やスピードを出す車が多い車道だと車の出し入れが大変。
・駐車後に運転席のドアから出やすいか。
玄関等の都合上、駐車後に助手席側のドアから出ないと不便になる間取りをしている物件がある。
・駐車場の路面や壁面にクラック(割れ目)がないか。
必要に応じて補修するよう指摘すべき。特に新築物件ならば。

◎レンタカー/カーシェア(車を所有しないが、利用する機会がある場合)
・物件付近にカーシェアのステーションがあるか。
・物件付近にレンタカーショップがあるか。

◎周辺施設
・最寄スーパー、コンビニ、ドラッグストア、病院、床屋/美容院となる場所はどこになるか。
・帰宅時に通る道沿いにスーパーやコンビニがあるか。
・図書館、公民館があるか。

◎通勤
・物件から最寄駅や最寄バス停まで徒歩何分か。
1分間80mの計算ではなく、自分の歩く速度による実測で。
・物件から会社までの通勤時間は妥当か。
・帰宅時に歩くと街灯がない道や危険な道はないか。
・通勤経路に急な階段や起伏はないか。
・(帰宅が遅い人は)帰宅時間帯に営業しているスーパー、コンビニ、飲食店が近くにあるか。

◎外観
・1階部分より2階部分が広い物件ではないか。
2階部分が出っ張っている物件は構造上アンバランスなので地震に対して弱い。

◎敷地内
・植物を植える場所があるか。
・隣の敷地から草木が入り込んでいないか。
管理されていない草木があると落ち葉や害虫のトラブルが発生する可能性あり。
・水栓柱(外の水道)があるか。
ほとんどない物件が多かったが、あれば靴洗い、洗車、散歩後のペットの足洗い等に便利。
ただし、水栓柱の場所によっては、知らない人に勝手に使われる可能性がある。
・敷地内で水道管、排水管、ガス管などがむき出しになっていないか。
工事中なら問題ないが、工事後の状態で埋設されている箇所の配管がむき出して放置されているのは問題あり。

◎公道~玄関
・段差はあるか。
骨折をした場合や高齢の両親と同居の場合などバリアフリーの観点。
・階段はあるか。
キャリーバッグ、スーツケース、重い荷物の運搬が楽にできるかどうかの観点。
家具や家電の搬入(追加料金が必要)にも影響がある可能性あり。

◎玄関
・下駄箱の収納は十分か。
女性の靴の数は男性が必要な数より多い。
・コートを置ける場所はあるか。
雨の日に濡れたコートを玄関より先に持ち込まなくて済む。
・傘を置ける場所はあるか。

◎リビング
・窓から十分な光が入るか。
・隣の家の窓と向き合っていないか。
曇りガラスにしたりカーテンを締め切る必要があると、窓からの光量が減る。
・窓を開けたときに風通しが良いか。
・使いやすい間取りとなっているか。
テレビ、ソファー、テーブル、棚を設置したときのイメージが付くか。
・コンセントやアンテナケーブルの位置はどこにあるか。
・ガス暖房用のガス管はあるか。
・床暖房設備はあるか。

◎台所
・ガスコンロの数。
2個より3個の方が同時に調理しやすい。
・浄水機能付きの蛇口であるか。
メンテナンスが必要だが、調理と水洗い時に水を分けられる。
・冷蔵庫や食器棚を置ける場所は十分か。
間取りが悪いと置くのに苦労する。
・食器洗い乾燥機が設置されているか。
ない場合、食器洗い乾燥機の設置スペースがあるか。

◎トイレ
・狭くないか。
安い物件や3階建て物件だと狭いトイレとなっている場合がある。
・圧迫感がないか。
・ウォシュレット付きか。
・トイレ用品を置ける棚があるか。
・各階にトイレがあるか。

◎洗面所
・何階にあるか。
最近は2階に水回りがある物件もある。
・バスタオルを置ける棚があるか。
格納場所がない場合、タオル用の棚やつっかえ棒により場所を確保できるか。

◎洗濯機
・ベランダと同じ階にあるか。
最近は2階に水回りがある物件もある。
・洗濯機置場の台があるか。
最近は排水の水漏れがしにくくなってる為、洗濯機置場と洗面所の床の区別がない場所もある。

◎風呂
・何階にあるか。
最近は2階に水回りがある物件もある。ベランダと同じ階にあると洗濯後の衣類の移動が便利。
・浴槽にテレビが付いているか。
・浴槽の床が冷たくならない構造のものであるか。
テレビや冷たくならない床があれば付加価値になる。
・風呂を覗かれるような構造になっていないか。

◎窓
・物件から見える窓と隣の家の窓が向き合ってる場所がないか(リビング、風呂、トイレも含む)。
・隣の窓と向き合っている窓は曇りガラスとなっているか。
・雨戸や防火シャッターが付いている窓か。
・窓を開けたときと閉めたときで騒音がどれほど変わるか。
・カーテンレールの有無。
カーテンレールがない場合には追加工事が必要。

◎部屋
・洋室と和室の数は妥当か。
親世代との同居がある場合、和室があった方がよい可能性あり。
・備え付けクローゼットはあるか。
・備え付けクローゼットは十分な収納であるか。
女性の方がクローゼットの収納を必要とする。
・備え付けクローゼットが階段と干渉していないか。
クローゼットの扉を開くと下半分が階段スペースで取られていることがある。
・備え付けクローゼットとドアが干渉しない構造となっているか。
・ベッド、机、タンス、本棚、テレビを設置したときに十分なスペースがあるとイメージできるか。
・勾配天井で圧迫感がないか。
日照権の関係で北側の部屋の天井が勾配になっている。
・ロフトや天井収納があるか。
・ロフトや天井収納のハシゴがドアや家具に干渉しない構造となっているか。

◎部屋の壁
・コンセントやテレビアンテナの位置はどこにあるか。
家具を設置した際に干渉しないかも確認する。
・エアコンの取り付け位置はどこになるか。
一軒家の場合、壁に室外機用の穴が空いておらず必要に応じて工事をして開ける。
・吸気口の場所はどこにあるか。
ハウスシック症候群対策で最近の物件には吸気口の設置が義務付けられている。

◎収納
・下駄箱、各部屋のクローゼット、押入れが十分な数とスペースが確保されているか。
収納が足りないと本棚やタンスを増設する必要があり、結果として地震時のリスク増加につながる。

◎ベランダ
・日当たりは良いか。
・洗濯物を干しやすいか。
ベランダがあっても干す用途にほぼ使えない物件があった。
・隣の家の窓と向き合っていないか。
・電柱や電線が目の前にないか。
・洗濯機から洗濯物の移動が大変ではないか。
3階建ての場合、洗濯機が1階でベランダが3階という物件もある。

◎通信環境
・携帯電話の電波が十分か。
基地局から山の影となる物件だと電波が悪い場合がある。
・(光通信希望の場合)光ファイバが利用可能なエリアか。
物件周辺の電柱に光ファイバ専用の端子函(クロージャ)が存在するかを確認できると簡易判定可能。
・(ADSL希望の場合)NTT交換局からの距離が近いか。
通信速度や品質に影響する。最近はADSLの選択肢は少ないと思いますが。
・ケーブルテレビが利用可能なエリアか。
・回線終端装置の場所から各部屋への通信は問題ないか。
電柱から引き込んだケーブルと回線終端装置(モデム、ONU、PON等)からルータを経由し、壁に穴を空けて有線LANケーブルを通すか、家の中心に無線LANルータを設置して対応するか。

◎子育て
・(乳児の場合)玄関付近にベビーカーの格納場所はあるか。
・(乳幼児の場合)入園可能な保育園や幼稚園が近くにあるか。
・通勤時や帰宅時に送り迎えがしやすい位置に保育園や幼稚園があるか。
・物件から小学校や中学校までの通学時間はどれくらいか。
・小学校や中学校の評判は問題ないか。
特に中学校は荒れてる学校ではないか。

◎ペット
・動物病院が近くにあるか。
・(犬の場合)敷地内に水栓柱(外の水道)があるか。
犬の散歩後の足洗に便利。
・(猫の場合)脱走しやすい作りとなっていないか。

◎リスク回避
・犯罪が多い地域ではないか。
・空き巣に入られやすい物件ではないか。
同じ自治体内でも繁華街とそれ以外で犯罪発生率が異なる場合がある。自治体により犯罪発生マップを公開している場所もある。
・河川の氾濫リスクがないか。
自治体提供の洪水マップで床下浸水、床上浸水、浸水後に水が引く時間を確認。
・土砂災害警戒区域でないか
崖や急な傾斜がある物件の場合、自治体提供の土砂災害マップで確認。
・地盤が安定している土地であるか。
河川の近くや埋立地は大地震の際に揺れやすい可能性あり。
地盤の情報については「地盤サポートマップ」で簡易的に検索可能。
・神経質な隣人が住んでいないか。
内見物件の近くで監視カメラが何台も設置されている家を見たことがあった。
レアケースと思いたいが、リスクヘッジの為に物件周辺の状況も確認する。
・隣接する物件や当該物件が心理的瑕疵物件ではないか。
事故物件公示サイトの「大島てる」で簡易的に検索するのも良い。

◎営業さんの売り方
・条件が悪い物件の後に条件が良い物件を案内する。
条件が悪い物件をいくつか見せられた後に、条件が良い物件を見ると、希望条件を満たさなくても印象が良いように見えてしまう。
そうならない為にも自分が欲しい物件の条件と希望エリアの相場を十分な時間を掛けて検討する必要がある。
・「人気の物件です」、「すぐに決めてください」、「他にも入居希望者がいます」のセールストークを使う。
人気のない物件でも使用している可能性がある。
人も物件もある意味ご縁。条件を悩む物件でこのフレーズを言われたら次の物件を前向きに検討するのもあり。
・「キャンセルがでました」のセールストークを使う。
他の人が購入しようとした物件は良いものだと錯覚してしまう。
自信にとって良い物件なのかどうかを慎重に検討する必要がある。
・「どこの不動産屋でも同じ物件を紹介できます。なので自社で購入してください」のセールストークを使う。
日本では不動産屋限定で閲覧可能なREINSという不動産取引情報提供システムがあり、REINSに掲載された物件はどの不動産屋でも照会可能なのは事実。
しかし、不動産業界には、売主からの売却時手数料と買主からの購入時手数料の両手取引実現の為、REINSに掲載しても他社からの照会には「交渉中で紹介不可」と答え、自社の客からの問合せのみ実際に物件を紹介する「囲い込み」という悪習がある。
また、売主から売却を急ぐよう圧力を掛けられている物件が不動産屋によって異なるので、同じ条件で希望しても、同じ物件を紹介してくれるとは限らないので注意。


如何でしょうか?
列挙してみるとかなりの観点がありましたね。

これだけチェック観点を書きましたが、人と同じで百点満点の物件を探すのは難しいです。
面倒だな…と思った方も多いと思いますが、その考えで良いと思います。
ただ、物件を探す際に、面倒なこれらの観点を意識して探してこそ、購入してから後悔しない物件に出会えるものと考えております。

チェック観点以外のネタもありますので、それらはまた別の記事で載せたいと思います。
乞うご期待!

謹賀新年

あけましておめでとうございます。
鉄道、猫、そしてIT関連の話題を載せていきたいと思いますので本年の電車猫ブログを宜しくお願い致します。

そんなわけで、早速猫の画像を( ̄∇ ̄)ノ♪

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本年も365日となりましたが、皆様も良いお年をお過ごし下さいm(_ _)m

東京駅開業100周年記念Suicaを購入する為に、12/19(金)に東京駅周辺で宿泊し、12/20(土)の騒動に巻き込まれました。
年末整理の一環として、その時の状況を書き残したいと思います。
長文になりますが、ご容赦願いますm(_ _)m


・12/19(金)19:00~21:00頃
夕方に東京駅へ行き、発売場所の告知があった丸の内南口改札口付近を確認しました。
丸の内南口改札口付近を散策すると、100周年記念Suicaの為の徹夜は禁止である旨のポスターがありましたが、床面ビニールテープやロープ等の準備はされていませんでした。
他社の同様のイベントでは、前日に整列用のビニールテープを引いたりしていたので、どのように並ぶかは推定できました。
その後、丸の内南口建物外に出ると、丸の内南口から丸の内中央口までに既に100名以上が徹夜待機しているのを見かけました。
他のイベントの可能性もあったので、並んでいた方に確認しましたが、「記念Suicaの購入待ちです」とはっきりと回答してました。
不安はありましたが、徹夜は禁止であった為、発売前日は東京駅徒歩数分のホテルに宿泊しました。

・12/20(土)04:00~04:30頃
ホテルを出発したのは発売当日の午前4時半前です。
東京駅への初電(始発電車)が到着するのが5時頃なので、午前4時に起床し、4時半前に東京駅丸の内南口に移動すれば良いと思ったからです。
ホテルを出発し、東京駅まで歩いていると、近くの宿泊施設やネカフェ等に宿泊しているか、東京駅近辺まで車で来たと思われる歩行者をチラホラ見かけました。

・12/20(土)04:30~05:00頃
東京駅に到着してみると、4時半過ぎにも関わらず、丸の内中央改札口付近が既に長蛇の列になっていました。
最後尾の情報が分からない中、丸の内中央改札方面へ向かい、大急ぎで最後尾を探すと駅員がいました。
駅員に人数を確認すると、「厳密に数えてはないが、恐らく3000名はいる」との回答がありました。
前に並んでいる人が3000名だと仮定して全員が3枚購入しても9000枚なので、まだ購入できる位置にいると推定しました。
自分が並んだ後も、毎分何名から何十名の人が増えて行きました。

・12/20(土)05:00~06:30頃
初電到着後はダッシュで並びに来る人も多く、最後尾を示す看板を持っている駅員はあっと言う前に後方へ移動していきました。
初電が到着する頃には5000名を超えたとの情報もあり、列の後方から「おい、説明しろよ」と怒鳴り声が聞こえたこともありました
人数がかなり増えたのか午前5時前後になると何の告知もなく、いきなり列の移動が断続的にありました。
前方の状況やTwitter等の情報を見る限り、前方の一部の行列を地下街に移動させたということが分かりました。
しかし、次の移動があるのかも分からなかった為、トイレの為の一時的な退出もしにくくなり、寒い中我慢する必要が出てきました。

・12/20(土)06:30~07:00頃
その後、列が移動することはなくなりましたが、新たなトラブルが発生しました。
ロープが張られることもなく、1列に何名がいるとも決まってなかった為、60代と思われるおじさんが列の後方の列に割り込みました。
列を示すロープもなく、列を監視する駅員もいないので起こるべくして起こったトラブルですね。
「トイレに行った後、場所が分からなくなってしまった。」とか言い訳してましたが、近辺の人が「出てけ」と大声を出しても居座るので、その近辺の人が東京駅に連絡したところ、逃げていきました。
そのおじさんは列の更に後方へ逃げていったので、後方でも同じトラブルを起こしている可能性があります。

・12/20(土)07:15~9:00頃
日も明るくなり、暇つぶしのためにTwitterや情報を収集していたところ、7時15分から前倒しで販売を開始したと情報が入りました。
しかし、販売開始後1時間を過ぎても列の移動が発生しません。
過去のケースで販売開始後1時間を過ぎても列が動かなかったケースはありませんでした。
Twitter等での情報によると、販売窓口が4つしかなく、販売開始から1時間で対応できたのは800名(1人3枚購入したとして2400枚)程度とのことでした。
8時を過ぎた頃には丸の内南口から丸の内北口への行列が限界となり、近くの歩道を超えて、交差点を折り返し、自分たちのいるところまで行列が増えていました。

・12/20(土)09:00~09:30頃
寒さが限界になり、荷物を置いて、お手洗い、食料の買出しと、記念Suica販売スペースの状況を確認しに行きました。
そしたら未だに地下街からの行列へ販売していましたが、当初4個との情報だった記念Suicaの販売窓口は8個になっていました。
処理能力が倍となれば1600名(4800枚)処理できることになるので、行列が動く速度が早くなるだろうと期待しました。
ちなみに、食料の買出しの際に、並んでいる人にいつ頃から並んでいるか確認しましたが、何故か口を濁されました。

・12/20(土)09:45~10:15頃
買い出しが終わって行列の元の位置に戻った後、東京駅の駅長室に向かって駅員と警察官が入っていくのを見かけました。
温かい飲み物と肉まんを食べ終わり、一息ついた頃、空から僅かながらポツポツと雨が降ってきました。
もともと発売当日の天候は良くないと聞いていたので、恐れていた事態が発生したということになりました。
しかし、タイミング良く丸の内南口を先頭にした行列が地下街方面へ動き始めました。
屋根のある場所まで辿りつけたのと、やっと買えるのかと安堵したのですが、行列がバラバラになり事態が悪化していきました。

その頃、記念Suica販売停止の情報がTwitter等で流れてきました。
その時はガセネタだとは思ったのですが、屋根のある場所まで移動した後は動く気配がありません。

その後、行列の横の空スペースに別の行列の人が割り込んできました。
これが引き金になり、割り込みの行列に対して罵声が掛かるようになりました。
目の前の交番にいる警察官は何も対応せず、周りの人が駅員を呼びつけて事態を収集しようとしましたが、前後左右に動く場所がなく、どうにもなりません。

更に、後方から前方へ圧力が掛かり始めました。
割り込みの行列に対する罵声に関しては敢えて声を大にしませんでしたが、このままだと将棋倒しの可能性がでたので後方に対して将棋倒しの可能性があるから押さないよう大声を出しました。

・12/20(土)10:15~10:30頃
駅員(おそらく助役以上?)より、安全上の理由から販売を完了したと拡声器により案内がありました。
※「販売停止」や「販売中断」ではなく、「販売完了」という言葉を使用していました。
しかし、駅員に苦情を言う人が多く、行列が全く動きません。 
近くの人で「北海道から飛行機の最終便を使用して買いに来たのにどうしてくれるんだ!」と怒っていた方がいらっしゃいましたので、関東圏内だけでなく全国から集まっていることが分かりました。 
ホテルのチェックアウトが11時であった、今後も将棋倒しや暴動の可能性がある、この状況で販売を再開することはないと考え、列を離れることを決断しました。 
行列に対する圧力が弱まった一瞬のタイミングを見計らい「すみません。購入を諦めるので空けて頂けないでしょうか。」と大声を出し、脱出しました。

・12/20(土)11:00~
ホテルをチェックアウトし、混乱中の東京駅を避け、有楽町駅周辺で昼食後、帰宅しました。
帰宅してからは達成感のない精神的疲労により、夕方まで寝てました。


以上が、当日の状況です。
その後の情報収集で分かったことは以下の通りです。

・徹夜禁止とアナウンスされていたにも関わらず、徹夜組は駅構内に集められ、トイレ等も使用できていた。
・ロープや係員による管理がなく、行列が整列された状態ではなかった。
・整理券による管理がなく、割り込まれても気付きにくい環境であった。
・想定以上の人が東京駅に集まり、行列が分断され、最後尾と言われる場所が3箇所も存在した。(一部は車道まで溢れていた)
・販売窓口が発売開始当初は4個と少なく、平均到着率を大幅に下回るサービスしか提供できていなかった。
・購入できた人は午前2時台と午前3時台の間で並び始めた人、および地下街まで達した初電到着組行列の一部が午前3時前の行列と混ざった一部の人達であった。

需要予測も前日からの管理体制も完全に誤った故に起こるべくして起きた事例ですね。
JR東日本は東京駅100周辺記念Suica(1万5000枚)の8年前に、東京駅赤レンガ復元決定記念Suica(6000枚)を販売したことがあったようですが、その際は大きな混乱はなく、それと同じ認識で販売しようとしていたようです。
ただ、東京駅プロジェクションマッピングで人が溢れ、上映を中止したこともあったので、その教訓を活かせなかったということですね。

結局、東京駅開業100周年記念Suicaは希望者全員に発売することになり、2015年1月下旬より2週間予定で希望者を募るようです。
○社共用記念Suicaも各駅に発売枚数を割り当てて販売していますが、ヤフオクであれだけ高値で販売されるのであるのなら、今後も希望者全員に販売する形式にした方が良いと思うのですが、JR東日本の中の方如何でしょうか?

長文になりましたが、東京駅開業100周年記念Suicaの記事でした。

イタリア旅行の感想徒然

2014年10月にイタリアへ旅行しまして、気付いたことをまとめてみました。
他に気付いたことがあったら加筆修正するかもしれません。


•空港と飛行機編
入国審査はパスポート確認すらなかった。日本人だと顔パス?
出国審査でもスタンプ押されなかった...
アリタリア-イタリア航空は酷すぎる。日本の空港なのに搭乗手続端末がイタリア語と英語のみ。しかも、帰国時のマルコポーロ国際空港では3台ある端末のうち2台が使用中に故障した。
アリタリア-イタリア航空のテレビでは日本の映画が2本しかなかった。行きは「そして父になる」と「魔女の宅急便(実写版)」、帰りは「テルマエロマエ2」と「魔女の宅急便(実写版)」。選択が微妙すぎて困る。
アリタリア-イタリア航空はロシア上空の通過許可を取る前にローマ-成田路線を開設した為、ローマ-カスピ海-アラル海-中東-中国-韓国-京都-大島-成田空港と言う不思議な経路を飛行する。

•街中編
街灯はナトリウム灯主体なので、夜の街は白くなくオレンジ色に見える。飛行機の上空からでもオレンジ色に見える。
イタリアでは英語が通じる。英語の補助説明も多い。フランスでは英語の補助が全くなかったのでかなり楽。
舗装道路に比べ石畳は疲れる。履き慣れた靴なのに靴擦れした...
ローマやベローナでは、掘ると遺跡が出てしまう為、基本的に地下に構造物を作れない。可哀想のになると、家を改修する為に発掘調査が入ったら教会跡が発見され、家が取り壊しになったとのこと。

•自動車道編
高速道路は都市部を除き高架ではなく、地方でも盛り土ではなく、畑と同じレベルで建設されている。まだ都市部や山間部でもない限り、直線の道がずっと続く。
イタリアでは毎日どこかしら高速道路の集中工事している。
イタリアにもTELEPASSと言う日本のETCと似ているシステムがある。ただし、TELEPASSは毎月の利用料がかかる為、トラックや観光バス等の利用者が主体とのこと。
駐車スペースを最大限確保する為、ローマではサイドブレーキを引かない。前後に車があったらバンパーでぶつけながら場所を確保する。

•鉄道編
赤い車体のユーロスターが走行している。
駅のデザインは伝統的な建造物か、新しい駅はハイカラな感じ。流石はデザインから入る国。

•観光編
日本みたく6000円のホテルなんぞない。150ユーロ(約2万円)くらい支払わないとホテルがない。その価格でも日本のホテルの方が便利。
パッケージ旅行だと優遇があるので便利。バチカン市国の入国や、ミラノのドゥオーモ教会の専用エリア見学はかなり便利だった。
イタリアの有名な教会は観光すべき。日本では絶対に見られない規模の装飾、絵画、像、そしてステンドグラスが見ららる。
カプリ島の青の洞窟は行くべき。あの光景は本当に感動する。波が高いと入れないが、温暖化で海面が上昇している為、今後どんどん入れない可能性が高くなる。
ピサの斜塔はやはり斜めってる。塔の中を歩くと斜めってるので不思議な感覚に襲われる。
ベネチアは高い方のプランだと本島に泊まれ、安いプランだとベネチアの手前の工業地帯にあるホテルになる。
ベネチア本島のホテルだと観光客が押し寄せる前の朝のベネチアや市場を散策でき、面白い。また、ベネチアは薔薇売りや乞食が少々いるだけで安全。ただし、自転車や車の使用ができず、生活物資、スーツケース、ゴミ等の物流を船に頼らざるを得ないベネチアは物価が高い。

•防犯編
スリが多い。
鳩豆売り、インド人っぽい薔薇の花売り、勝手に腕に付けようとする黒人のミサンガ売りに注意。しつこい奴もいるので明確に「いらない」と言うことが必要。
路地にいる黒人のバッグ売りは偽物なので注意。何故かいつもバックを置いたり動かしたりしている。
身なりの悪いジプシーにも注意。イタリアにも少年法があり、未成年のガキに盗まれて捕まえたとしても、警察で2時間説教されて釈放される為、親が盗むよう指示していることがある。目の前で遭遇した酷いジプシーは、大理石の像に成りすます芸をやってる人の小銭入れから小銭を盗んでた。
麻薬中毒者更生の為の署名を依頼する人に注意。署名中にスリが来る。
杖をついた乞食の近くを歩くときはスリに注意。人の流れが悪くなるのでスリが狙ってる。

•食事編
イタリアではケチャップではなくトマトソースを利用している。
水が貴重なイタリアでは水が高い。水が高い反面、ワインが安い。
ミネラルウォーターの値段は日本の2~5倍。炭酸水の販売が多く、注文時は炭酸の有無の確認が必要。
イタリアではハムとクロワッサンの種類が豊富。ホテルでも3~4種類の提供があった。
イタリアのレストランや喫茶店では立ち飲みの場合と座った場合の金額が異なる。座った場合は席料が加算された金額となる。
日本のように注文したらすぐに食事が提供されることを期待してはいけない。予約時間に到着したのにコース料理が30分後に提供されることがある。

•お手洗い編
イタリアでは基本的にトイレは有料。喫茶店やお土産屋はサービスとして無料でトイレを利用できているに過ぎない。
無料の公衆トイレもないわけではないが、女子トイレも含め便器に便座がないところがある。
防犯上の理由(?)からか男子トイレでも小便器がなく、個室のみのところがある。
ホテルのトイレ等でトイレットペーパーの設置位置がおかしいところがある。体をかなり拗らないといけないところにトイレットペーパーがら設置されている。
日本式のウォシュレットは普及できない。水が硬水の為、ノズルにカルシウム等が詰まってしまう。
浴槽にある長い糸は換気扇スイッチではなくアラームなので注意が必要。換気扇は電灯スイッチと連動している。また、ヨーロッパは乾燥しているので、風呂場のドアを開けたら乾燥する。
ティッシュが浴槽にしか設置されていない。乾燥している気候だから湿気は気にしてない?

•買い物編
デザイン重視で実用性がない品物も多いが、デザイン主体で物が作られるからデザインが良い物が多い。
革製品の関税の関係で同じ品質のものが3分の1の価格で購入できる。その話を聞いてコートを買ってしまったorz
ベネチアングラスは職人が吹いて作り、デザインが綺麗。買うつもりなかったのに買ってしまったorz

•添乗員から聞いた話編
現地添乗員でない場合、特定の国に行くとは限らないとのこと。
最近は添乗員の成り手が少なくなってるとのこと。給料が高くなく、ハードだからとのこと。旅行好きな人だと訪問先を行き尽くして3年程度で辞める人が多い。接客が好きな人か辞めると職がない年代の人が多いとのこと。
8日の旅行案内に事務手続き約2~3日で1回10日拘束されるが、繁忙期は月3回海外へ行く為、休みがないとのこと。
海外での連絡用にイギリスの携帯電話を所有してた。団体割引で安いからとのことだが、モベルと言う会社(イギリスの携帯電話番号を持つだけなら維持費なし。俺も海外研修の際に利用した)を利用している可能性が高い。

•その他
時差はほとんど感じなかった。体力的にハードだったけど日本にいるより睡眠時間取れてるって悲しいorz
イタリアのぬこたんもかわええ(≧∇≦)


•結論
イタリア万歳、日本万歳、猫万歳\(^o^)/

祝2020年東京五輪決定!

56年ぶりに日本で夏季オリンピックが開催されることが決定しました。
アジアで夏期オリンピックが複数回開催されるのは東京が初めてになるとか。
国際的なスポーツ大会が東京に決まったことを素直に喜びたいと思います。

ネットでの反応を見るとIOCに失望したとか、なぜ東京なんだとか、主に脱原発、反TPP、反日を謳う人によって色々書かれていましたが、茶番だ何だと言われても東京に落とし所になるのは目に見えていたというのが自分の感想です。

ただ、本来長所で争う開催地が短所のせめぎ合いとなってしまったのは、今回の後味の悪さに繋がっているものと思われます。
スペイン・マドリードは高速鉄道の脱線・高失業率・緊縮財政、5回目の立候補であったトルコ・イスタンブールは隣国シリアとの情勢不安・国内デモの問題、そして2回目の立候補であった日本・東京は全柔連のセクハラ騒動・猪瀬知事のイスラム諸国への批判発言・原発問題と、スポーツとは関係ない問題を抱えてましたからね。

しかしながら、国際社会では不正ではないと言われるギリギリの範囲でロビー活動をするのが当たり前の世界ですし、IOCも例外ではありません。
公正・公平を原則に掲げていても、IOCは商業団体であり、強い力には影響されます。

マドリードの敗退は高速鉄道の脱線と高失業率の問題だけではなく、2024年の夏季オリンピックを目指しているフランス・パリの影響も強かったものと思われます。
2020年にマドリードオリンピックが実現してしまうと、2024年に2回連続でヨーロッパ大陸での開催となるパリオリンピックが実現できなくなりますからね。

東京が有利に働いた題材としては、前回のオリンピックから約60年経っていることでしょうか。

日本の国体も似たような性質がある通り、 スポーツの祭典があると、インフラの開発や再構築への投資する名目ができます。
イギリス・ロンドンもそうだったのですが、前々回は1948年で前回が2012年と64年ぶりでした。
スペインの場合、マドリードに次ぐ第二の都市であるバルセロナで1992年にオリンピックがあった為、開催スパンとしてはかなり短いと判断された可能性があります。

冒頭でも書いたとおり東京も56年ぶりのオリンピックです。
東京オリンピック開催が決定したので、老朽化が問題になっている首都高速道路の大改修等が計画され、今後7年間は土建業界、インフラ業界、観光・レジャー業界とその付随産業(水商売・ギャンブル)の景気は良くなりそうです。

さらに、今回の日本はIOCへのロビー活動をオールジャパン体制で実行できたのも大きかったかと思います。
前回までの立候補では日本の一地域が世界の国と争っていました。
それにも関わらず、前回の立候補では、他国の候補地でのオリンピック支持率が80%前後であったのに対し、東京が55.5%と低調で、落選しました。
その東京落選の反省を踏まえ、ロビー活動を円滑にするスポーツ基本法(旧スポーツ振興法)の法改正をしました。
人気のある選手を起用し、CMやポスターを駆使した宣伝が功を奏したのか、今回の東京オリンピック支持率は70%を超えていたようです。

さて、残りのイスタンブールですが、シリア情勢と国内デモ以外の問題点としましては、サッカーUEFA欧米選手権の2020年開催地にも立候補していることが影響していたのかもしれません。
IOCとUEFAの会長それぞれにどちらかしか開催を認めないと言われてましたので、欲張りすぎたのも良くないのでしょうか?

書けば書くほど、国が主体となり、一貫したロビー活動の力って大きいですよね。
日本以外では沈黙は金ではない。
オリンピックだけではなく、日本全体として言わなくてはいけないことは世界に発言し、国際的な発言力を強化して欲しいです。