iPad向け折り畳み式キーボード(MOBO)が便利

この記事はパソコンからではなくiPadから書いてみました。

2017年はファイナンシャル・プランニング技能士3級・2級、およびPMPを取得できたので、頑張った自分へのご褒美として、2017年版iPad (第5世代) SIM+WiFiモデルを購入しました。
iPadのポテンシャルを最大限活かすべく、iPadでも利用可能なキーボードが欲しくなりました。
ビックカメラやヨドバシカメラのBluetoothキーボードコーナーに出向き、色々な製品を見比べた結果、以下の製品を購入ことにしました。

MOBO AM-KTF83J-GB

「たたんで、しまって、旅に出る」をコンセプトにしている、コンパクトな折り畳み式のBluetoothキーボードです。
キーボードを選ぶ際に必要な一般的な観点はキーボードの選び方 - キーボード、マウスの選び方キーボードのスペック用語~キーピッチ、キー・ストローク【初心者ガイド】にお譲りし、今回のBluetoothキーボード購入に至るまでに求めた要件を以下に示します。

1. 必要な時にiPadと共に利用可能
iPadのみ持ち運びたいときと、キーボードを利用してiPadを使いたいときの両方を満たせるキーボードを探しました。
必要なときのみ持ち運べるという条件を考え、iPadケース一体型ではなく、一般的なBluetoothキーボードにしました。

2. 小さ過ぎず大き過ぎないサイズ
キーボードサイズが小さ過ぎるとボタンサイズやキーピッチが小さくなります。
小型の方が軽く、安い製品も多いのですが、そのようなキーボードで試し打ちしてみると、明らかにミスタイプが増えました。横幅が30cmくらいのキーボードが自分の手には丁度良かったです。
iPadケース一体型のキーボードもケースの構造上iPad以上の大きさにはできない為、選択肢から除外しました。
※9.7インチの場合は微妙ですが、10.5インチや12.9インチのiPadならケースの一体型キーボードを候補に入れるのはありかもしれません。

3. 持ち運ぶときはコンパクトな折り畳み形式
いくらミスタイプがしないキーボードだとしても荷物としてかさばってしまえば持ち運ばなくなります。
そこで、移動時はコンパクトで、必要なときに広げることができる、折り畳み式のキーボードを探しました。

4. キータッチ感があるキーボード
色々なキーボードを試してみると、キーを押した感覚があるものとないものがありました。いわゆるキーストロークの深さになります。
例えば、折り曲げられるキーボードも展示されていたのですが、キーボード自体がグニャグニャですし、キーを押したときもグニャって感覚であり、キーストロークは完全に浅い製品でした。
キーを入力をした感覚が欲しかったので、キーストロークが浅いキーボードは選択肢から外しました。

5. [F1]〜[F12]が存在するキーボード
持ち運びを想定したキーボードには、よりコンパクト化を実現する為に、[F1]〜[F12]の行を省いている製品がありました。
[F1]〜[F12]を使いたい場合は[Fn]+1〜0、-、^のキーを押下することで、代用できるようになっているようです。
iPadではそれほど使いませんが、Windowsでの利用を想定すると、不便になることが目に見えているので、[F1]〜[F12]が存在するキーボードに選択肢を限定しました。

6. iOS以外でも使える想定
iPadで利用することを想定しているので、iOSに対応していることは大前提となりますが、AndroidやWindowsでも使えるキーボードを探しました。
色々なキーボードを見ると、キー配置やボタン数に差異があることに気付きます。
多いのが[スペース]キー左右にある[変換]キー、[無変換]キー、右[Ctrl]キー、右[Fn]キー、上書き入力に利用する[Insert]キー、Windowsだと定番の[スタート]キー、左上にある[全角/半角]キーなどです。
ノートパソコンなどでもそうですが、普段利用しているWindowsのキーボードと大幅に異なるとタイプミスにつながるので、普段のものに近いキーボードが良いと考えました。

7. JIS配列の他、US配列の説明もボタンに記載されている
前項と似ているのですが、iOS特有の問題ですので独立して書きます。
iOSに対応しているキーボードは、Apple純正キーボード(Magic Keyboard)以外を利用すると、JISキーボードを使用していても、キー配列がUS限定となってしまう問題があります。
日本で普及しているキーボードのキー配列はJIS規格のもので、アルファベットの配列は同じものの、@^&*()_+=『』「」:”|’\ の記号についてボタンの位置が異なります。括弧や@の位置が混乱しますね、特に。
iPad限定で販売しているキーボードや外国産キーボードだと各キーにUS配列のみしか印字されていません。一方、JIS配列前提のBluetoothキーボードには各キーにJIS配列の印字しかされていないものが多いです。
iPhoneやiPadで使用し、JIS配列対応の端末でも使いたいと、JIS配列とUS配列の両方の説明が印字されているキーボードが欲しくなりました。

上記条件を満たす製品はMOBO AM-KTF83Jしか見つけられませんでした。
上記で記載した以外のこの製品メリット・デメリットを以下にまとめました。

・USB経由でも使用可能
Bluetoothキーボードですが、USB経由でも使用可能のようです。
なお、充電もUSB経由となります。

・[Fn]+Q or [Fn]+Wで接続する機器を変更可能
複数の端末を利用されている場合、ショートカットキーでペアリングする端末を変更できるというのは便利ですよね。

・OS別の最適なキー配置を利用可能
[Fn]+AでAndroid、[Fn]+SでWindows、[Fn]+DでiOSに最適なキー配置に変更されます。
詳しい情報は説明書に譲りますが、[Fn]キー利用時や[F1]〜[F12]の動作が異なるようです。

・キーボードを開くと電源がONになる
電源ボタンが付いているキーボードが多い中、キーボードを開くと電源がオンになるのは便利です。
折り畳み式のキーボードの故の利点かもしれませんね。

・キータッチの音がうるさい
これはメリットでもありデメリットでもあるかもしれません。
MOBOキーボードはパンタグラフ式のキーなのでその名の通り入力した感があります。ただ、逆にキーボードも特有のカチャカチャ音に繋がります。
外出先で利用する用途を考えると、カチャカチャ音が抑えられているキーボードだと良かったと思いました。
※補足:喫茶店利用時のカチャカチャ音を検証する為、ミスタードーナツに出向き、この記事の一部を書いてみました。周りの喋り声が大きいので、それほどキータッチの音は周りに聞こえてないかなと思いました(笑) ただ、スタバの雰囲気だとちょっと気を使った方が良い?

・キーボードのカバーがタブレットやスマホスタンドとして利用可能
これは感動しました。
キーボードを保護する為、頑丈そうな人工革タイプミスのカバーが付いています。
キーボードを出した後、このキーボードカバーはスマホスタンドやタブレットスタンドとして斜め置きでの利用が可能です。
iPad向けに購入したレザーカバーだけでも斜め置きできる製品を利用してますが、MOBOキーボードもは旅先で利用できることをコンセプトにしただけありますね。

・重い
これは製品の特性上仕方ないかもしれませんが…
キーボードは金属製なので重さがあります、さらにキーボードカバーも重さがあります。
キーボード本体が286gでスタンドカバーが172gなので合計458gになります。
iPad(第5世代)の重量はWiFiモデルが469g、WiFi+Cellularモデルが478gなので、重量的には2台のiPadを持ち歩いてる感じですねΣ

・日本語変換や記号入力が大変
これは慣れの問題ですが、慣れない中での入力はやはり大変です…
コピー&ペーストのショートカットキーが[Ctrl]+Cや[Ctrl]+Vではなく[Command]+Cと[Command]+Vとなります。
日本語/英語のキーボード切替はCtrl+スペースになります。
前述の通り、@^&*()_+=[]{}:"|'\のキー配置が異なるUS配列なので少しずつ慣れていくしかないですね。
いつかはiOSでもJIS形式のキー配置で入力が可能になる時代が来て欲しいと思いますが、それまでの辛抱ということで。

ここで記載した内容がiPadやiPhoneでのBluetoothキーボード検討時の参考になりましたら幸いです。