物件探しに利用した書籍をレビューしてみた

久々の不動産関連の投稿です。
高い買い物だけあってインターネットでも色々調べているのですが、情報の取捨選択が難しいときは書籍を購入するのが一番ですね。
書店で見つけ、購入した書籍についてレビューしたいと思います。
書籍の紹介順は購入順(読んだ順)です。


住まいの不安がなくなる 絶対失敗しない家・マンションの話
沢山あった不動産の書籍の良し悪しが分からず、コミックエッセイだったので購入しました。
夫婦二人のときに購入した分譲マンションが子供が生まれ、数年もすると手狭となり、売却しようとしたが残債割れをしてしまうことが発覚するところからストーリーが始まります。
住宅購入費用、物件探しのエリアや物件自体の価値、中古マンション選びの方法、ホームインスペクションについて書かれています。文字だらけの書籍だと読むのが疲れてしまうという方の取っ掛かりには良い書籍だと思います。

新版家を買いたくなったら
購入の検討段階から、理想の家の見つけ方、不動産情報の検索、登記簿謄本の見方、契約時の注意、購入後の確認まで、新築も中古も、一戸建てもマンションも、ローンや知っておくと便利な税金の話、更には値引き交渉の条件など一通りの内容が書かれています。
広く浅く学ぶ際に良いと思います。

買ってはいけない家と土地
タイトルの通り、その家と土地が何故安いのか、知らずに購入してしまうと高くつく可能性がある不動産について分かりました。
ノルマをこなさなければいけない営業担当者の手口、4メートルに満たない道路でセットバックが必要な理由、私道の負担、建物の完了検査前にカーポートを付けたことで建ぺい率オーバーとなってしまう場合があることなどを知ることができました。


ここまで紹介した3冊はほぼ同時期に購入しましたが、これらを見て新築物件だけを探すのではなく中古一戸建ても良いと感じ始めました。また、マンションは維持修繕費や今後の建て替えトラブルがあることを踏まえると避けたほうが良いのではないかと感じるようになりました。
この後に紹介する2冊は最近(2016年11月頃)購入した書籍になります。


我が家を売る時も買う時も絶対損しない方法
著者が不動産業を営んでいるので自分の不動産屋の宣伝も兼ねている部分はあるかと思いますが、上述の3冊の著者とは異なり、不動産屋の視点から、営業マンの手口がどのようなものであるのか、良い物件を探すにはどうすれば良いのかが書かれています。
メールの返信についてや、やたら来店させたがり、ギリギリのローンとなる物件をすすめてくる営業とかの話はあるあるネタとして思わず頷いてしまいました。
南側が道路の家は価値が高いものの、南側に道路があることで人目につかないよう日中にカーテンを閉めるくらいなら、北側道路で広い物件を購入し、南側に庭を作る方が日当たりが良くなると、同じ金額を出すにしてもこういう考えもあるんだと関心しました。
物件を探す際に6割法則が良いというのも今まで物件を探す上で必要なことだと感じました。

不動産広告を読め
この書籍は不動産広告を見て物件探しをする前に購入していたら良かったと感じました。
一部は新築一戸建て物件を探す際の注意点をまとめてみたの記事でも書きましたが、道路の形に自信がない物件って不動産広告に土地の形と家の情報のみ掲載され、道が記載されてないことがあります。
それだけではなく、似たような条件で掲載されている2つの物件の不動産広告を例に、雨漏りしやすい家、地震で倒壊しやすい家、リフォームしやすい家、固定資産税が6倍も変わってしまう家、保証期間が10倍も違う家など、不動産広告の見方を教えてくれます。
正しくない広告の例や、捨て看板と言われている違法な広告があることもここで知りました。
見せたくない情報を如何に隠しつつ、物件探しをしている人に知らせずに物件を購入させるのか、不動産業者・営業マンと一般人との最初の対決の場となる不動産広告について学ぶことができ役に立ちました。


これらの書籍を読んでの総合的な感想は以下の通りです。

・物件探しを闇雲にすることがないよう、事前準備(情報収集と希望物件の洗い出し)が重要。
・今後の人生のライフプランニング(配偶者、子供、介護、老後)を基に、どのエリアでどのような物件を購入するのか考える。
・物件探しは価格だけではない。キッチンの使いやすさや収納の多さなど女性視点で見るのも重要。
・営業マンに騙されないだけの不動産広告の見方、物件の確認観点、営業トークの意味を知る。
・失敗しない家を買うなら失敗しても良い家を買う。安い物件を買うなら売るときも安い。物件を投資資産として考える。
・マンションは年々増加する維持修繕費や将来の建て替え問題があることを理解する。
・新築だけにこだわる必要はない。家あまりの時代、きちんとメンテナンスされている中古物件も検討に入れる。
・中古物件は良いことだけではない。ホームインスペクションは重要。


今回は5冊紹介しましたが、大型書店に行くと他にも良いと思える本がありました。
人生で一番大きい買い物となる方が多いかと思います。営業マンに言われるがまま物件を購入して後悔することのないよう、興味のある方は是非お読み下さい。