映画「猫侍」

白猫のシーンが沢山ある映画「猫侍劇場版」を先日見てきました。
鳴き声といい、白猫のシーンといいたまらん映画でした(* ´Д`*)=3

以下にあらすじとレビューを記載しております。まだ映画を見てないという方はご自分のご判断で画面をそっと閉じたり、ねじったりして頂ますようお願い致しますm(_ _)m

猫侍は元加賀藩剣術指南役で奉公していた斑目久太郎(まだらめきゅうたろう)という主人公が奉公先をリストラされ、妻子を置いて単身江戸に向かい、その江戸でのお話としてストーリが進みます。
新しい奉公先を探すものの見つからず、傘張りをしながら小金を稼ぎ、ギリギリの生活をしています。

そんな中、凄腕の剣客の噂を聞きつけた犬を大切にしている米沢一家の若頭が、猫が好きで敵対している相川一家が溺愛している愛猫を暗殺して欲しいと依頼に来ます。
生活に困窮していた斑目久太郎(まだらめきゅうたろう)は大金の報酬につられて依頼を引き受けますが、いざ白猫の玉之丞(たまのじょう)を目の前にすると打ち取れず、切った首輪と血痕(偽装する為の斑目久太郎の血?)を残し、白猫を持って帰ってしまいます。
その後、玉之丞を逃がそうとしますが、何度逃しても玉之丞は斑目久太郎長屋に戻ってきてしまいます。
ときにイタズラをする玉之丞を人気がない山あいの神社まで連れて行き、煮干しと共に逃しますが、大雨が降った翌朝に斑目久太郎の枕元まで戻ってきたのを見て、心を許してしまいます。

猫好きな相川家の猫番だったのに、犬好きな米沢家の犬番に寝返った島崎新右衛門(しまざきしんえもん)との対立シーンでは、加賀藩をリストラされた理由が明らかにされます。
斑目久太郎は、加賀藩での奉公時代に、切腹時に首を斬り落とす介錯人(かいしゃくにん)を担当しますが、切腹する人(以下、切腹人)が切腹した直後に、切腹人(せっぷくにん)の首を斬り落とすことができず、武士失格として藩を追い出されることになります。
最後の戦闘では、斑目久太郎が玉之丞を抱いたまま島崎新右衛門と対決することになりますが、白猫は動じず、結局誰も斬らずに、斬られずに終わります。

相川一家親分の相川平八(あいかわへいはち)から玉之丞を飼うことを認められた斑目久太郎は、玉之丞を抱いたまま江戸から加賀に戻り、妻子であるお静とおハルの元に帰るところで映画が終わります。


猫侍劇場版を見た感想を以下に書きたいと思います。

元々猫侍は東名阪ネット6(独立UHF放送局協議会)等で制作された動物ドラマシリーズの第10弾になります。ドラマが原作の映画にありがちな、ストーリーを凝縮することで、無理やり取ってつけたようなシーンがあったり、説明不足だなと感じるシーンがあったりしました。

コピーの一つに「人は斬れども猫は斬れず。」と書かれていますが、人も猫も斬れてないです、この映画。
唯一あるとすれば、玉之丞を打ち取ったように見せる為にあった誰のか分からない血痕でしょうか?

斑目久太郎が加賀藩を追い出される理由となる切腹時の介錯人の責務を果たせなかったことについても、剣術指南役だった人がそんな凡ミスをするのかが疑問でした。
切腹時に切腹の補助役として首を斬り落とす介錯人がいるのは、切腹をすると長時間もだえ苦しむことになる為です。
確かに、介錯人の責務を果たさず、切腹人に対して余計な苦しみを与えた故に、武士失格として藩をクビになったというのならば分かりますが、ちょっと設定が厳しいのではないかなと思います。


そんなわけで、厳し目の批評を書いてしまいましたが、総合評価と致しましては3匹の白猫が1役を演じた白猫がかわえかったので5つ星(★★★★★)としたいと思います( ̄∇ ̄)ノ♪