成田−羽田連絡鉄道を検討中!?

時事ドットコム曰く、成田−羽田連絡鉄道、検討へ=10年度にも着手−首都圏空港強化で・国交省とのこと。

先日の成田空港周辺の鉄道の現状でも記述しましたが、それをもっと大きくした話のようですね。
京成電鉄は日暮里駅の改良工事しておりますし、京浜急行電鉄も京急蒲田駅の改良工事を続けております。
実は、成田空港−羽田空港間には、以前、エアポート快特なるものが走っておりました。エアポート快特は羽田空港を出発して京浜急行線内は快特として、都営浅草線内も一部の駅を通過し、京成線内は快速として運行されておりました。しかし、宣伝不足もあり、利用者が少なかったらしく、すぐになくなってしまいました。特急料金が掛かるわけではないのですが、時間的にはあまりメリットがないと言わざるを得ませんでした。

今回の計画では、地下鉄という理由上、追い越しが難しかった都営浅草線内に追い越し可能な設備を作り、東京駅での乗り換えを可能にするとのことです。
現在は京急蒲田駅の急カーブのせいで進入不可能であった京成スカイライナーが、京急蒲田駅の改良後は羽田空港線を走行することが可能になります。以前から、押上駅の改良、京急蒲田駅の線形改良、東京駅から成田空港へのアクセス向上等は検討はされていたので、成田空港−羽田空港のアクセス時間を向上させるために必要な計画が一部で実現されるであろうことを受け、現実味を以て検討できるようになったんでしょうか。

歴史にたらればはないですが、成田空港に必要な土地を裁判所が全て強制収容可能にしていれば、成田新幹線の建設が実現していたら、今、これだけの話はなくて済んだでしょうね。成田−羽田連絡鉄道を国が検討しているというのは興味深いでしょうけど、正直、遅い決定だなとも思ってしまいます。

2年後の着手の前までに、どこまで計画が具体化しているのでしょうか。
そして、羽田空港と成田空港の間は最短でどれくらいになるのでしょうか。
期待しましょう。