成田空港周辺の鉄道の現状

前回の記事に続いて、今回も鉄道ネタでw

毎日新聞 - 成田新高速鉄道:土地収用問題 未買収地収用を裁決、「速やかに着工」
成田空港周辺の鉄道開発についての話題です。
現在、成田高速鉄道の建設が注目されています。
都心から国際空港までのアクセス時間を比較してみると、現在の日本は世界的にも酷い有様になっております。

ドイツのフランクフルト空港は都心から10分
フランスのシャルル・ド・ゴール空港は都心から29分
日本の場合、成田空港は都心から最速51分
となっております。

これは酷い。
成田新幹線が完成していればそんなことはなかったのでしょうけど、これは酷いですね。

それを最速39分で都心から成田空港まで結ぶために新線を作ろうという計画が現在進行中なのです。
京成グループの中に、北総鉄道という会社が存在しております。
京成本線の高砂駅から分岐し、現在は印旛日本医大駅まで運行していますが、幸いなことに成田空港の近くまで路線が延びております。印旛日本医大駅から成田空港駅まで線路を敷設し、京成スカイライナーを北総線経由にすることで最短36分で結ぼうという計画です。

北総線は運賃が高く、本数も少ない有名な路線です。
しかし、開業が比較的新しいため、130km/h運転が可能です。成田新高速鉄道が完成することで、ほぼ直線に、高速運転するこができたのです。

成田新高速鉄道が開業することの利点は、成田空港駅までのアクセスが早くなるだけでなく、北総線に優等列車が走ることにより、北総線の経営が比較的楽になると思われます。
北総線の沿線利用者の間では、再発行が可能になったPASMOができるまで、「財布より高い北総線の定期だけは落とすな。」と言われるくらい高価な運賃で運行しているので(笑)

開業は2010年。あと2年で間に合うのかは心配ですが、成田新高速鉄道に乞うご期待ということで。


毎日新聞 - 芝山町:成田空港南側、新法で交通網充実 任意協など設立 /千葉

芝山鉄道の話題です。
芝山鉄道は、京成東成田線東成田駅から一駅先が終点の路線です。成田空港が建設されたことで不便になった成田空港南側の地元補償という形で建設されました。現在、直営の駅が芝山千代田駅一駅という状況なんですよ。
一駅しかないため、パスネットもPASMOの協議会に参加できず、切符しか使用できません。
パスネットやPASMOの利用者は、駅の窓口で東成田駅までの料金を精算し、東成田駅から芝山千代田駅までの間は現金で清算する必要がございます。
現状として、肝心な芝山町中心部には到達せず、放置プレイされている訳ですが、何とかして横芝駅までは接続したい感があるようです。確かに、横芝駅でJR線と接続すれば、多少変わるでしょうし。

ただ、成田空港問題を多く持つ土地であり、地主が多いので、そう簡単に中心部まで乗り入れすることできないと思うんですけど、人口減少時代に果たして芝山鉄道はうまく路線を延ばすことができるのでしょうか。
乞うご期待ということで。