Perl + TeXにて無料で宛名印刷

 MYCOMにて、今年の年賀状はフリーで行こう - Perl + TeXでこだわりの宛名印刷という記事がありました。

Perlは、CGIで使用される言語だと思われていますが、そもそもの派生は違います。
PerlとはPractical Extraction and Report Languageで、実用のデータ抽出とレポート作成に向いている言語です。C言語と記述法が似ていてUnixでよく利用されていましたが、現在では多くの環境で利用することが出来ます。WindowsでもActive Perlを利用することでPerlを実行することが出来ますね。
Perlを使っていて非常に便利だなと思うのは正規表現が強いことですね。特定の文字列を抽出する際はかなり重宝します。また、変数をint型、文字型と区別せずに利用できるため、文字列結合のときは非常に便利だと思います。

一方TeXは商用組版としても使える高度な機能を持つソフトウェアです。TeXはテフやテックと読み(私はテフと読んでます)、TEXと記述するのが正しいようです。こちらも現在ではWindows環境を含む多くの環境で実行できるようになってます。

組版ソフトのイメージが思い浮かばない人は、PDFやPostScriptのことが分かれば、その種類のソフトウェアと思うと良いと思います。
TeXとPDFと違うのは、TeXはHTMLと同じくマークアップ言語であるということです。例えば二次方程式ax2+bx+c=0の解をTeXで記述すると「\[ x=\frac{-b\pm \sqrt{b^2-4ac}}{2a} \]」と表すことが出来ます。しかし、これを記述すれば、中学時代の数学で見た例の答えが綺麗に表示させることが出来るわけです。
故に、TeXは学術論文でよく利用されていました。今こそ一般ではPDF形式での公開が主流ですが、学術論文は昔からのなごりでTeXでの公開にしている人も多いようですしね。

そして、今回の記事ですが、宛名印刷をTeXとPerlを使って行おうという記事です。ただ、記事の内容を見る限り、初心者向きではないようです。

しかし、この様な方法を使用すれば、宛名印刷ソフトウェアを使わずとも宛名印刷が可能なので、興味のある方は実践しては如何でしょうか?
まだ12月下旬までには時間がありますしね。