Microsoftから配布されているService Pack適用済のCDを作成できるソフト

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 私はMicrosoft Windows XPを使用していますが、所持しているのは初期バージョンのCD-ROMなので、現在は無印→(SP1)→SP2→Hotfixの適用の順番でインストールを行わなければなりません。それから必要なソフトウェアの再インストールを行うと、一日じゃ足りないわけです。

しかし、A.K OfficeのSoftwareページで公開されている、Windows 2000/XP | Office 2000/XP/2003用SP統合ソフト「SP+メーカー」 を利用することで、元のインストールCDからSPを適用済のCDを作成することが出来ます。

ソフトウェアの使用に関して最低限必要なものは、そのソフトウェアのCD-ROMとVisual Basic 6.0 ランタイム Service Pack 6、CD-Rが書き込み可能なドライブです。

初期バージョンのXPからSP2適用済のCDを作成する場合に関して説明します。

まず、SP+メーカの「Windows 2000/XP」タブを選択します。XPのCD-ROMをドライブに挿入し、「Windows 2000/XP 基本設定」から挿入されているCD-ROMドライブを選択します。「CDに含める情報」の「取得」ボタンをクリックします。「Windows 2000/XP 基本設定」で作業フォルダと作成先フォルダを選択します。Cドライブ以外にドライブがある人は、ゴチャゴチャしているCドライブより他のドライブを選択した方が良いかも知れません。「ファイル名(F)」には、完成後のISOファイルのファイル名となりますが、何をつけて良いかすぐに思いつかない場合は「WindowsXP_SP2.iso」あたりが妥当なファイル名だと思います。

次に、XPのSP2と書いてあるダウンロードボタンがあるので、それをクリックしダウンロードします。(ただし、273MBあるのでダウンロード時間に注意) サービスパックをダウンロード出来たら、Service Pack(1)という項目の右側にフォルダボタンがありますので、ダウンロードしたサービスパックの位置を指定して下さい。

ISOイメージ関連の設定で、ISOイメージを最適化する(O)をチェックしておきます。

ここまで出来れば、「作成」ボタンをクリックし、ISOファイルが完成するのを待つだけです。5分以上かかると思うので、その間はソリティアするなりマインスイーパするなりしてましょう(ぇ?

ISOファイル完成後、「SP+メーカ」を利用しても焼くことが出来ますが、ISOイメージの書き込みに対応している、使い慣れたCD-Rライティングソフトを持っているならそちらを利用するのも手です。

CD-Rに焼き込みが無事終了したら、次回からのOSインストール時はSP2が適用された楽な状態でインストールが出来ます。ただし、プロダクトキーなどは変わってないので、使わないからと言って元のCD-ROMを捨てたり、友達にあげたりすることは決してしないようしましょう。

このソフトウェアのちょっとしたTipsですが、もし特定のソフトウェアの初期バージョン、SP1適応済を所持していたとして、それぞれのソフトウェアにSP2を適応させたISOファイルを作成する場合、初期バージョンに適応させた方がファイルサイズが小さくなります。SP2にはSP1でフィックスしたファイルも含め存在するので、SP1にSP2を適応させるとその分ファイルサイズが大きくなってしまう訳です。それを防ぐために存在するのが前述の「ISOイメージを最適化(O)」のオプションです。

また、Windows 2000もWindows XPと同じ要領で作成できます。同様に、Office 2000/XP/2003でも同じ要領でSP適用済のソフトウェアが作成できますが、OfficeのISOファイルを作成するためには、ISOファイル作成中に擬似インストール(?)の様な作業をする必要があります。また、Office XP/2003では、現在の所Volume LicenseのCD-ROMで無ければ作成できないようです。

さらにOffice XPなどでは、SPを適用してしまうとCD-Rの容量である700MB以上のサイズになってしまうため、DVD-Rに焼くか、CD-Rにオーバーバーンするしか方法がありません。ただし、ソフトウェアによっては、「高度な設定」でSP以外のHotfixに対応させたり、特定のOSでは必要のないフォルダを削除するオプションを使用することによりCD-Rの容量を超えないようにすることができるようです。

詳しくは、SP+メーカの紹介やインストール時に添付されているヘルプファイルに書かれているので、実際の実行時はそれもあわせて作成してみて下さい。

こんなソフトウェアを開発されている古川明人さんに感謝です。