名古屋市営地下鉄では地下鉄ホームをわざと圏外に

 日経コミュニケーションによると、名古屋市営地下鉄では今後地下鉄ホームではわざと圏外にするとのこと。
 
 メールが出来ない、通話が出来ないは置いておいて。
 
 これって逆効果産みません?
 
 というのも、携帯電話って電波が弱い場所や圏外の場所になると基地局を探すために強力な電波を発信するのですよ。携帯電話は電源が入ると一番近い基地局を探し出し、その後も定期的に基地局と通信し、どの基地局が一番近いのか調べています。これにより携帯電話に電源が入ってるときは携帯電話が迷子になることなく通話できるのですね。しかし、電波が悪い状況になったり、圏外の場所になると携帯電話は必死に基地局を探し出そうとします。その時に基地局に届くよう強い電波を連続して出してしまうのですね。通常は定期的ですが、その時は常に出すようになります。これにより、起こる現象が電池の消耗が早くなると言うことですね。電波が弱い地域に行ったとき、いつもより極端に早く携帯の電池がなくなった経験を持ってる人いませんか? どうしてなのかという原因はそこにあったのです。
 
 で、今回のケースを考えてみると、今までホーム近くでは電波が届いていたので、強い電波を出すことなく定期的に通信を行っていたものを、ホームを圏外にしてしまったことで、ホームや車内にある電源がオンになってる携帯電話は強い電波を出すようになるのではないですかね? 普段から電源をつけっぱなしにしている習慣が身に付いてる今の状態で地下鉄施設内に入っても電源を切る人ってほとんどいませんよね?
 
 となると、ペースメーカーの影響を考えて行った対策が逆に大きなお世話になるのではないかと思うのですが。
 
 逆に今後の携帯電話を車内やホームで使用されたくないのであるならば、電波を利用して携帯電話の使用を禁止するゾーンを管理するシステムが良いと思うのですが。
 仕組みは、携帯電話を利用されたくない、またペースメーカーの影響を考えて使用禁止のエリアに対し携帯電話が使用していない範囲の周波数帯に携帯電話使用禁止の信号を入れておきます。その電波強度がある閾値を超えたら携帯電話は一切の通信をシャットアウトする仕組みです。
 それじゃ携帯電話使用禁止の信号を入れてる周波数帯がペースメーカーに影響をもたらすだろヴォケとか思われるかも知れませんが、その周波数帯の電波を10m程度しか飛ばないような微弱な電波なら特に問題ないと思うんですよ。さらに、直進性があまりにも強すぎてほとんど使用されないサブミリ波を使用する、逆にFMやAMで使われてるような低い周波数帯を利用するなどすれば問題ないと思うんですね。特に制限する範囲が限られる電車内や地下鉄ホームならば強力な電波は必要ないと思ってます。ペースメーカーにどの周波数帯が一番影響をもたらすのかの科学的根拠は調べてないので周波数帯にはなんとも言えませんが、問題があるとすれば、その様なシステムを構築するには端末メーカやau、DoCoMoなどの通信キャリアの協力が必要だと言うことですね。
 
 車内での携帯使用問題は今後どの様な展開を向かえていくのかはちょっと動向を探る必要がありそうです。