プッシュ回線使用料廃止キタ━(゚∀゚)━!!!

 キタキタキタ━━━ (゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚) ━━━━!!!!!
 CNET Japanによると、NTT東西がプッシュ回線使用料などを廃止し、基本料金も値下げするとのこと。

KDDIやソフトバンクの値下げ攻勢で、聖域だった基本料金まで値下げせざるを得なくなったNTTも必死のようです。

以前から絶対におかしいなと思っていたのは、NTTって何でも新サービスはオプションにしちゃうんですよね。まあ、新サービスでも、特定の人がそのオプションに入れば利益が出るみたいなものなら良いと思います。しかし、プッシュ回線使用料を390円も取るのはいかがなものなのかずっと思ってたんですよ。というのも、初期の頃はともかく、現存するNTTの交換機は元からプッシュ回線(トーン回線)に対応しています。それを、わざわざデフォルトではダイヤル回線(パルス回線)に改修した上で、プッシュ回線使用料を徴収していた訳なんです。

それがおかしいと知っていても、NTT天下の今までは絶対に値下げなどあり得なかった訳でして、今後日本の通信業界は最大手のNTTであってもどうなるかは分かりませんね。
アメリカでも業界最大手だったAT&Tが通信業界の規制緩和でフェスティバル状態ですしね(何)

愚痴とかはここまでにして、今回プッシュ回線使用料を廃止するため、アナログ電話のコースをプッシュ回線コースとダイヤル回線コースに分け、プッシュ回線を使用していたユーザをプッシュ回線コース、そうでないユーザはダイヤル回線コースに自動的にするようです。

今回NTTが実施した値下げで交換局の級数、コース、業務用か住宅用かで50円〜590円の幅がありますが、今まで考えられなかったNTTでの値下げが実施されたと言うことが驚きですね。

来年の1月を期待しませう。

ちなみに、おそらく漠然とは読めますが、ダイヤル回線ってなんぞや、プッシュ回線って何だヽ(`Д´)ノ ウワァァァ---ン!!って思う方がいらっしゃると思われるので、本日の技術解説はダイヤル回線とプッシュ回線についてです。

ダイヤル回線とは何かといいますと、電話にパルス信号を伝送することで交換局に電話番号を伝える方式です。これは黒電話の頃からある古いシステムです。
ボタンで番号を選択する訳ではなく、選択した番号を決められた場所までまわす必要があるわけです。そして、次の番号を選択するには、一度まわした部分が元に戻ってからまたまわす必要があります。ちょっと文字で説明するには難しいものがありますが、おそらく大学生以上の人なら何らかの形で黒電話タイプの電話機は見たことがあると思います。
それで、どうしてあんな面倒なことをしているのかと言いますと、あの方法でパルスという信号を交換局に伝えています。番号を選択するとカタカタカタという音が聞こえると思います。「カタ」なら1。「カタカタカタ」なら3。「カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ」(カタ×10)なら0。その様にして一つ一つ番号を順番に伝えていくわけです。

一方、プッシュ回線は音の高低、すなわちトーンで電話番号を選択します。プッシュ回線が普及している現状としては電話の「ピポパポ」音は聞いたことがない人はいないかと思います。
DTMF(Dual Tone Multiple Frequency)という技術により、二種類の周波数を混ぜ同時に音を発声させることで特定の番号を表しています。パルス信号と違い「カタカタカタ」まで待たなくても良いので、これにより電話を掛けるまでの時間を大幅に短縮させることが出来ました。

ダイヤル回線とプッシュ回線のこれ以上詳しいことについてはセキュリティアカデメイア標準Phreak講座に譲りますのでよかったら参照にしてみて下さい。