携帯端末に送りつけられる架空請求

 ケータイWatchによると、最近携帯メールなどに個体識別を行っているからと脅して払わせる架空請求が流行ってきてるとのこと。
 
 全くやんなっちゃいますね。
 
 携帯端末内には、個体識別を行うために唯一無二のIDが割り振られています。んなもんどうして割り振られてるんじゃゴルァと思われるかも知れませんが、有料サイトの課金時はそのIDを利用して課金するんですね。
 
 その個体識別IDは基本的にブラウザなどの情報が格納される$ENV{'USER_AGENT'}や、auならば$ENV{'HTTP_X_UP_SUBNO'}という環境変数から、DoCoMoならばアンカータグやフォームタグにutnという属性を付加する、Vodafoneならば$ENV{'HTTP_X_JPHONE_MSNAME'}という環境変数から取得することが出来ます。通信キャリアの公式サイトなどではなくても、環境変数というものを利用することである程度の情報までは取得することが出来るので、それを逆手にとって架空請求を行ってる見たいですね。

 しかし、ここで覚えて置いて欲しいのは、そのIDから電話番号や住所などの個人情報は取得できません。警察やキャリアの協力があれば可能ですが、身に覚えのない架空請求をする業者は警察にお願いしたら逆に捕まっちゃいますしね。
 
 なので、携帯のメールに個体識別を行ったという架空請求が来てもメールを拒否するなどの方法をとった上で無視しちゃいましょう。
 
 余談ですが、これが昔なら困ったことになりましたね。というのも、昔auは個体識別に電話番号が使用されていた時代がありました。auダメじゃん(笑)...っと思ってる他のキャリアの利用者の人、DoCoMoやJ-Phoneが電話番号のメールアドレス利用していて問題になったときの話覚えてませんか? そう。今だからこそこの様な問題が周知されて対策やらされていますが、結構いい加減な時代はあったのですね。まあ、これはいたちごっこなので仕方ないでしょう。
 
 あと、DoCoMoの場合、utnタグを使用したサイトにアクセスし、個体識別を許可しないのに個体識別IDを取得して入会に関する架空請求が来た場合は、その個体識別IDが果たして自分のものなのか確認してみて下さい。多分違う端末の個体識別IDですよ、それ。個体識別してないのにしてありますと書かれるとビックリしちゃう心理を利用してるのかと思われます。
 
 電話やメールに来る架空請求の話には乗らないようにしましょう。

 
・2008年07月12日追記
記事を投稿してそろそろ4年ですが、個体識別IDを固体識別IDと記述していることに気付きましたorz
修正いたしました。
本当にありがとうございました。