Internet Explorer 11でプロキシ設定が反映されない問題への対処

社内PCでInternet Explorer 11を使用しているのですが、突然ネットワークが発生しました。

プロキシ設定に問題があるだろうと思い、[インターネットのプロパティ]画面から[接続]タブを確認したら、ウインドウ下部に「いくつかの設定は、システム管理者が管理します。」の記載ある。
今まで表示されてたところを見たことないのに勝手に設定が変わってる?

[LAN の設定(L)]ボタンをクリックし、[ローカルエリアネットワーク (LAN) の設定]画面を確認すると、[自動構成スクリプトを使用する(S)]のチェックが外れている。
そこで自動構成スクリプトを使用する設定に変更し、[OK]ボタンをクリックしても変わらない。

IE11の再起動、OSの再起動、IEの設定初期化などなどしましたが、一向にプロキシ設定が反映されることがありませんでした。
この症状で困るのがGoogle ChromeやOffice 365などInternet Explorerと同じプロキシ設定を利用するソフトウェアも接続できなくなること。
Firefoxだけは何とかなったのですが、使い慣れたブラウザとOutlookが利用できないと業務に大きく影響します。

色々調べた結果、とりあえず以下の方法で対応することができました。

  1. コマンドプロンプトを管理者権限で起動する。
    ※通常のコマンドプロンプトではなく、管理者権限で起動してください。
  2. 以下のコマンドを実行し、プロキシを使用しない事を明示的に設定する。
    bitsadmin /util /setieproxy localsystem NO_PROXY
  3. 以下のコマンドを実行し、自動構成スクリプトを設定する。※2と3は同時実行しない方が良いです。
    bitsadmin /util /setieproxy localsystem AUTOSCRIPT http://foo.bar/hoge.pac
    ※ここで「http://foo.bar/hoge.pac」はご自身で利用している自動構成スクリプトのURLを設定してください。
  4. 猫をモフる。

無理やりですが、これでIE、Chrome、Outlookのプロキシ設定消失による通信不具合を解消させることができました。
その後、あるタイミングでIEの設定を確認したら「いくつかの設定は、システム管理者が管理します。」の表示が消え、任意の設定ができるようになりました。

この問題が解消した理由は不明です。
発生時期と解消時期を踏まえて推測するならば、WindowsUpdateの定例アップデートを適用後に問題が発生し、次のWindowsUpdateの定例アップデートで直ったような気がします。
社内PCなのでIEネットワーク設定をWindowsUpdateの際に更新する設定(?)が含まれており、それが失敗したものの、翌月のWindowsUpdateで正しく設定されたので、元に戻ったものと仮定しています。
困ったネットワークトラブルです…

似たような事例があまりないようなので、今回記事にしました。