15年間の重み

情報産業はドッグイヤー(他の産業の1年が犬の年齢と同様7年分に相当する例え)と呼ばれてますが、本当にそれを噛み締めました。

半月掛けてインターネットで公開されているサービスのアカウント、およびメールアドレス整理を進めました。
調べれば調べるほど出てくる、所在不明のサービスやID・パスワードが分からないサービスが...
毎日はできなかったので約半月掛かりましたが、12/14(日)にやっとすべてのアカウント情報を整理できましたorz


どれくらいメールアドレスを持っているのかを整理し、今後の方針をまとめると以下のようになりました:

1. 中学時代に契約し、完全従量制なので現在もメアドだけ無料で使えるISPのメアド1個
→使い続ける予定。
2. 実家で出る前まで使っていたISPのメアド1個
→有料(月額800円)なので今年度中を目処に退会し、削除予定。
3. 新居へ引っ越す際に契約したISPのメアド1個
→ISPとしてはメインのアドレスとして使用中。
4. 実家の引っ越し先の付帯ISPで作成できたメアド1個
→家族用アドレスも無料だった為、作成。項番3に転送して使用中。
5. 某"半分キャット"のキャリアを利用していると作成されるメアド1個
→項番1に転送して使用中。
6. Yahoo!のメアド2個
→ご隠居状態だが削除はしない。
7. Googleアカウントに紐付いたメアド9個
→ストレージ利用、Gmail招待用、スマホ用、Picasa用、メイン利用等でこんな個数に。不要な6個は削除する。
8. 自宅サーバのメアド(無限に作成可)
→自宅サーバは転送メール(エイリアス)に利用してることの方が多いので、実質は1個。自宅サーバ廃止予定に伴い削除予定。
9. 自宅サーバ移転先として取得した独自ドメインのメアド(無限に作成可)
→転送メールとして利用中。
10.苗字の独自ドメインのメアド(無限に作成可)
→転送メールとして利用中。
11.携帯キャリアのメール
→そのまま使い続ける。

なんと、20個以上というカオスな状況ですね...


メールアドレスを削除するには、そのメールアドレスに紐付いているサービスサイトにアクセスし、メールアドレスを変更しなければいけません。
しかし最古で1999年、数年前に登録したサービスも多いと、そのサービスを見つけるのも苦労します。


大別すると以下のようなパターンがありました:

・会社が倒産しているケース
中小企業が提供していたサービスでは会社自体が倒産し、ドメインすら残っていないケースがありました。
また、製品のユーザ登録をしたもののソフトウェアベンダが倒産したケースもありました。
ドメインが残っていないサイトの調査は苦労しました...

・サービス停止しているケース
企業は存続しているもののそのサービスを停止したケースがありました。
インターネットのサービスや秋葉原の家電販売店も10年以上前とは様変わりしましたしねぇ...
一番びっくりしたパターンは、2000年に登録したものの会員数が足らずにサービス開始に至らず、2010年末でそのページ自体が消えてしまったサイトです。

・別サービスが開始され以前のアカウント情報が無効になったケース
新しいサービスが開始され、以前のアカウント情報の引き継ぎがなく無効になったと思われるサービスがありました。
「思われる」と書いたのは、サイトに「以前の会員情報は無効になります」と言うような記載がない為。
同じ会社なのに以前のアカウント情報が無効にされるのはどうかと思いましたが、合併や、他社への業務移管でアカウント情報が無効になっているケースがあり、このようなアカウント情報については有効であるかどうかの調査が非常に大変でした...
追跡調査が一番大変だったのが、登録したアカウントの企業が同業他社と合併した後、事業停止に伴い、その事業を電機メーカー大手に移管する際に、当該サービスのみ別の企業へ移管していたパターンです。もはや訳がわからない...

・アカウント情報を勝手に廃棄されていたケース
登録した形跡はあるもののパスワードリマインダ等で調査してもアカウント情報が見つからないケースがありました。
ニュースレター等もある年を境に届かなくなっているのに退会完了メールがなかったりと、前項と同様に調査に困難を極めました。
一部サービスは問合せた上で、メールの配信停止だけで対応したパターンや、新規会員登録をしたパターンがありました。

・メールアドレスを変えまくっていたケース
これが俺が悪いわけですが...
中学時代に加入したISP(インターネットサービスプロバイダ)のメールアドレスから、実家を出るまで利用していたISPのメアドへ変更した後、最初のメアドに戻して利用していたサービスがありました。

・メールアドレスフィルタリングでメールが届かなくなっていたケース
ケータイ向けサービスで発生したパターンです。
迷惑メールが大量に届くので携帯キャリア+指定されたドメインからの受信に限定していますが、指定ドメインの登録を漏らしていたり、誤って削除したケースがあり、長期間メールが届かない状態になっていました。
指定ドメイン受信の設定はしたものの、メールの受信が復活するかどうか様子見中です。

・業種が変わっていたケース
これは1件だけのケースですが、びっくりしたので...
以前はちゃんとしたサイトであったのに、今回の為に訪問したら、以前のサービスは跡形もなく、アダルトサイトに模様替えしていたケースがありましたΣ
ドメイン失効→アダルトサイト業者がドメイン取得のケースかと思いきや、Whois情報を確認する限り、管理者が同一のようです。
儲からないサービスは止めて、儲かるサービスに切り替えたんですね、きっと(汗)

以上のように探すのが大変でしたが、見つけることのできたサービスのアカウント情報は独自ドメインや現在のISPのメアドに変更し、必要に応じて住所やメアド等の個人情報も更新しました。
しかし、そうは問屋が卸さないのがニュースレターやメールマガジン。

サービスに紐づくメアドを変更しても、数日から一ヶ月くらい旧メールアドレスに届いてしまうことがあるようです。
これは大小関係なく起こりうる現象でして、大別すると以下の様な状況でした:

・メアド変更後、すぐに新しいアドレスに配信されるパターン
→素晴らしいシステム仕様だと思います(≧∇≦)
・メアド変更後、古いアドレスへの配信が止まり、数日から半月過ぎると新しいアドレスへ配信されるパターン
→古いメアドへの配信を止める仕組みを設けているのでしょうか。ブランク期間が発生しますが、許容される仕組みかと思います( ̄∇ ̄)ノ♪ 
・メアド変更後、古いアドレスへの配信が止まず、ある時から新しいアドレスへ配信されるパターン
→これが一番困ります。メアド変更忘れなのか、別の手続きが必要なのかが分からずバシバシ配信されますからね(;´Д`)

最後に、インターネットの過去の情報をサルベージするのに良いサイトをご紹介してこの記事を終わらせたいと思います。
ドメインが消失したり、特定URLの過去に記載された内容をしりたい場合、以下のサービスを使用すると便利です。

・Internet Archive
https://archive.org/

URLの入力欄に調べたいサイトのURLを入力すると、過去にキャッシュした日付一覧が表示されます。
一覧から特定の日を選択すると、その日にキャッシュされている内容を表示します。
GoogleやYahoo!等検索エンジンはキーワードに合致する現在のサイトを調べられるのに対し、Internet ArchiveはURLに合致するサイトの過去の内容を調べられるということでしょうか。
キャッシュされるタイミングは決して頻繁というわけではない為、目的のページの過去データが確実に存在しているとは限りません。
しかし、大手サイトや、ある程度の期間サービスしている実績があるサイトは何らかのデータが残っていたので、サービスの追跡調査には有効な方法でした。

15年の重みを書いてみると、ものすごく長文になりましたが、パソコン関係のサービスの整理整頓は無事に終わったということで〆たいと思います(≧∇≦)