東京駅開業100周年記念Suica騒動について

東京駅開業100周年記念Suicaを購入する為に、12/19(金)に東京駅周辺で宿泊し、12/20(土)の騒動に巻き込まれました。
年末整理の一環として、その時の状況を書き残したいと思います。
長文になりますが、ご容赦願いますm(_ _)m


・12/19(金)19:00~21:00頃
夕方に東京駅へ行き、発売場所の告知があった丸の内南口改札口付近を確認しました。
丸の内南口改札口付近を散策すると、100周年記念Suicaの為の徹夜は禁止である旨のポスターがありましたが、床面ビニールテープやロープ等の準備はされていませんでした。
他社の同様のイベントでは、前日に整列用のビニールテープを引いたりしていたので、どのように並ぶかは推定できました。
その後、丸の内南口建物外に出ると、丸の内南口から丸の内中央口までに既に100名以上が徹夜待機しているのを見かけました。
他のイベントの可能性もあったので、並んでいた方に確認しましたが、「記念Suicaの購入待ちです」とはっきりと回答してました。
不安はありましたが、徹夜は禁止であった為、発売前日は東京駅徒歩数分のホテルに宿泊しました。

・12/20(土)04:00~04:30頃
ホテルを出発したのは発売当日の午前4時半前です。
東京駅への初電(始発電車)が到着するのが5時頃なので、午前4時に起床し、4時半前に東京駅丸の内南口に移動すれば良いと思ったからです。
ホテルを出発し、東京駅まで歩いていると、近くの宿泊施設やネカフェ等に宿泊しているか、東京駅近辺まで車で来たと思われる歩行者をチラホラ見かけました。

・12/20(土)04:30~05:00頃
東京駅に到着してみると、4時半過ぎにも関わらず、丸の内中央改札口付近が既に長蛇の列になっていました。
最後尾の情報が分からない中、丸の内中央改札方面へ向かい、大急ぎで最後尾を探すと駅員がいました。
駅員に人数を確認すると、「厳密に数えてはないが、恐らく3000名はいる」との回答がありました。
前に並んでいる人が3000名だと仮定して全員が3枚購入しても9000枚なので、まだ購入できる位置にいると推定しました。
自分が並んだ後も、毎分何名から何十名の人が増えて行きました。

・12/20(土)05:00~06:30頃
初電到着後はダッシュで並びに来る人も多く、最後尾を示す看板を持っている駅員はあっと言う前に後方へ移動していきました。
初電が到着する頃には5000名を超えたとの情報もあり、列の後方から「おい、説明しろよ」と怒鳴り声が聞こえたこともありました
人数がかなり増えたのか午前5時前後になると何の告知もなく、いきなり列の移動が断続的にありました。
前方の状況やTwitter等の情報を見る限り、前方の一部の行列を地下街に移動させたということが分かりました。
しかし、次の移動があるのかも分からなかった為、トイレの為の一時的な退出もしにくくなり、寒い中我慢する必要が出てきました。

・12/20(土)06:30~07:00頃
その後、列が移動することはなくなりましたが、新たなトラブルが発生しました。
ロープが張られることもなく、1列に何名がいるとも決まってなかった為、60代と思われるおじさんが列の後方の列に割り込みました。
列を示すロープもなく、列を監視する駅員もいないので起こるべくして起こったトラブルですね。
「トイレに行った後、場所が分からなくなってしまった。」とか言い訳してましたが、近辺の人が「出てけ」と大声を出しても居座るので、その近辺の人が東京駅に連絡したところ、逃げていきました。
そのおじさんは列の更に後方へ逃げていったので、後方でも同じトラブルを起こしている可能性があります。

・12/20(土)07:15~9:00頃
日も明るくなり、暇つぶしのためにTwitterや情報を収集していたところ、7時15分から前倒しで販売を開始したと情報が入りました。
しかし、販売開始後1時間を過ぎても列の移動が発生しません。
過去のケースで販売開始後1時間を過ぎても列が動かなかったケースはありませんでした。
Twitter等での情報によると、販売窓口が4つしかなく、販売開始から1時間で対応できたのは800名(1人3枚購入したとして2400枚)程度とのことでした。
8時を過ぎた頃には丸の内南口から丸の内北口への行列が限界となり、近くの歩道を超えて、交差点を折り返し、自分たちのいるところまで行列が増えていました。

・12/20(土)09:00~09:30頃
寒さが限界になり、荷物を置いて、お手洗い、食料の買出しと、記念Suica販売スペースの状況を確認しに行きました。
そしたら未だに地下街からの行列へ販売していましたが、当初4個との情報だった記念Suicaの販売窓口は8個になっていました。
処理能力が倍となれば1600名(4800枚)処理できることになるので、行列が動く速度が早くなるだろうと期待しました。
ちなみに、食料の買出しの際に、並んでいる人にいつ頃から並んでいるか確認しましたが、何故か口を濁されました。

・12/20(土)09:45~10:15頃
買い出しが終わって行列の元の位置に戻った後、東京駅の駅長室に向かって駅員と警察官が入っていくのを見かけました。
温かい飲み物と肉まんを食べ終わり、一息ついた頃、空から僅かながらポツポツと雨が降ってきました。
もともと発売当日の天候は良くないと聞いていたので、恐れていた事態が発生したということになりました。
しかし、タイミング良く丸の内南口を先頭にした行列が地下街方面へ動き始めました。
屋根のある場所まで辿りつけたのと、やっと買えるのかと安堵したのですが、行列がバラバラになり事態が悪化していきました。

その頃、記念Suica販売停止の情報がTwitter等で流れてきました。
その時はガセネタだとは思ったのですが、屋根のある場所まで移動した後は動く気配がありません。

その後、行列の横の空スペースに別の行列の人が割り込んできました。
これが引き金になり、割り込みの行列に対して罵声が掛かるようになりました。
目の前の交番にいる警察官は何も対応せず、周りの人が駅員を呼びつけて事態を収集しようとしましたが、前後左右に動く場所がなく、どうにもなりません。

更に、後方から前方へ圧力が掛かり始めました。
割り込みの行列に対する罵声に関しては敢えて声を大にしませんでしたが、このままだと将棋倒しの可能性がでたので後方に対して将棋倒しの可能性があるから押さないよう大声を出しました。

・12/20(土)10:15~10:30頃
駅員(おそらく助役以上?)より、安全上の理由から販売を完了したと拡声器により案内がありました。
※「販売停止」や「販売中断」ではなく、「販売完了」という言葉を使用していました。
しかし、駅員に苦情を言う人が多く、行列が全く動きません。 
近くの人で「北海道から飛行機の最終便を使用して買いに来たのにどうしてくれるんだ!」と怒っていた方がいらっしゃいましたので、関東圏内だけでなく全国から集まっていることが分かりました。 
ホテルのチェックアウトが11時であった、今後も将棋倒しや暴動の可能性がある、この状況で販売を再開することはないと考え、列を離れることを決断しました。 
行列に対する圧力が弱まった一瞬のタイミングを見計らい「すみません。購入を諦めるので空けて頂けないでしょうか。」と大声を出し、脱出しました。

・12/20(土)11:00~
ホテルをチェックアウトし、混乱中の東京駅を避け、有楽町駅周辺で昼食後、帰宅しました。
帰宅してからは達成感のない精神的疲労により、夕方まで寝てました。


以上が、当日の状況です。
その後の情報収集で分かったことは以下の通りです。

・徹夜禁止とアナウンスされていたにも関わらず、徹夜組は駅構内に集められ、トイレ等も使用できていた。
・ロープや係員による管理がなく、行列が整列された状態ではなかった。
・整理券による管理がなく、割り込まれても気付きにくい環境であった。
・想定以上の人が東京駅に集まり、行列が分断され、最後尾と言われる場所が3箇所も存在した。(一部は車道まで溢れていた)
・販売窓口が発売開始当初は4個と少なく、平均到着率を大幅に下回るサービスしか提供できていなかった。
・購入できた人は午前2時台と午前3時台の間で並び始めた人、および地下街まで達した初電到着組行列の一部が午前3時前の行列と混ざった一部の人達であった。

需要予測も前日からの管理体制も完全に誤った故に起こるべくして起きた事例ですね。
JR東日本は東京駅100周辺記念Suica(1万5000枚)の8年前に、東京駅赤レンガ復元決定記念Suica(6000枚)を販売したことがあったようですが、その際は大きな混乱はなく、それと同じ認識で販売しようとしていたようです。
ただ、東京駅プロジェクションマッピングで人が溢れ、上映を中止したこともあったので、その教訓を活かせなかったということですね。

結局、東京駅開業100周年記念Suicaは希望者全員に発売することになり、2015年1月下旬より2週間予定で希望者を募るようです。
○社共用記念Suicaも各駅に発売枚数を割り当てて販売していますが、ヤフオクであれだけ高値で販売されるのであるのなら、今後も希望者全員に販売する形式にした方が良いと思うのですが、JR東日本の中の方如何でしょうか?

長文になりましたが、東京駅開業100周年記念Suicaの記事でした。