どの場所に津波が来るか分かる方法

災害対策日記第2段ということで。

最近、湾岸地域の住民の為にハザードマップを公開する地方自治体も増えてきました。
しかし、ハザードマップを全住民に配布していない地方自治体、他の地域から湾岸地域の中にある会社・学校に通勤・通学している、湾岸地域を通過して別の地域まで通勤・通学している、旅行で一時的に訪問している等、その湾岸地域のハザードマップを手に入れられない場合もあるかと思います。

そんなときに利用したいのがFlood Mapsです。
以前、多少話題にはなっていたと思いますのでご存じの方もいるかとは思いますが。

例えば、関東平野で5mの浸水があるとどうなるかは下のURLで分かります。
http://flood.firetree.net/?ll=35.7632,140.0372&z=7&m=5

沿岸エリアだけでなく、荒川と江戸川に挟まれた地域や、利根川沿いは下流域のかなりのエリアが危険だということが分かります。
逆に5mの上昇なら渋谷や新宿は被害がないことも分かります。

注意事項ですが、Flood Mapsは、Google Mapsと高低差の情報を利用し、任意の高さまで海面が上昇した場合の浸水域を地図上に表示するサービスなので、津波の速度や地形の複雑さを考慮していません。
危険地域をおおよそで推測できるものとしてお使い下さい。


余談ですが、現在、野ざらしで公開されている鎌倉大仏は、かつて建物の中にありました。
その建物がなくなってしまったのは津波が原因だと言われています。
Flood Mapsを使用して鎌倉大仏まで津波が来る場合の高さを計算したところ、20m以上という結果になりました...
http://flood.firetree.net/?ll=35.3145,139.5357&z=1&m=20

20m以上の津波が鎌倉地域を襲ったことが鎌倉時代以降にあるということを考えると、色々と恐ろしいですね...