大地震の呼称についての勘違い

ちょっと古い話題ですが...
大地震の直後ってマスコミによって地震の呼称が異なるんですよね。
マスコミが勝手に呼称を付け、気象庁、政府、法律等の地震名称制定時期が異なるために、余計に混乱を招くという...

そんなわけで以下に纏めてみました。


・2011年3月11日に東北地方太平洋沖で発生した大地震について
気象庁は2011年3月11日に「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」と命名しました。
日本政府は2011年4月1日の持ち回り閣議で「東日本大震災」と命名しました。
「東北地方太平洋沖地震」が「東日本大震災」に名称変更した訳ではありません。


・1995年1月17日に神戸を襲った大地震の名称について
気象庁は「平成7年(1995年)兵庫県南部地震」と命名しました。
「阪神・淡路大震災」は1995年2月24日に5年間の時限立法として制定された「阪神・淡路大震災復興の基本方針及び組織に関する法律(平成7年法律第12号)」から、マスコミが使用するようになり、一般的にも使われるようになったようです。
「兵庫県南部地震」が「阪神大震災」や「阪神・淡路大震災」に名称変更した訳ではありません。


気象庁は地震という事実を定義する為の「地震」を使用している。
一方、日本政府や法律名は、地"震"による"災"害のことを意味する為に「震災」を使用している。
そんな感じで大地震の呼称を見ると分かりやすいかも知れませんね。