2004年〜2007年における高速PLC(高速電力線通信)の実情

当blogにPLCについての記事を書いてからもう3年も過ぎてしまったのですね。

現在、パソコンショップの無線LANコーナーの近くを見回すと、PLCのコーナーがあります。
PLCはコンセントを用いて家庭内で通信を行うシステムのことです。最終形態としては、家庭内で通信したい端末がコンセントで接続され、パソコンもLANポートではなく、コンセントを接続すると通信が可能になるような社会が実現できますね。

3年前の実用化実験から、実用化し、販売されるまで高速PLCは色々とありました。それについての参考になる記事が@ITにありました。

@IT - 電力線というありモノでLAN構築!の現在過去未来
@IT - PLCでケーブルだらけのLANにさようなら

前者のリンクが、アマチュア無線の利権者とPLCの利権者とのせめぎ合いについての解説、
後者のリンクが、現在高速PLCの仕組みについての解説です。

時系列的にまとめてみると、


  1. アマチュア無線の利権者が大反発した

  2. PLCの技術者とアマチュア無線の利権者の間で協議を開始

  3. 協議において、アマチュア無線側は、PLCの実用化は不可能と思える水準でPLCの実用化を認める

  4. PLC側がその不可能と言われた問題を克服し、実用化成功

  5. アマチュア無線側が焦り、裁判所に販売停止の仮処分申請という往生際の悪さを開始

  6. PLC端末発売開始

  7. 2007年8月現在に至る


という感じでしょうか。

さすがに、最後の裁判は、アマチュア無線利権者は意地汚いというイメージしか植え付けられませんね。
それとも、PLC技術者の頑張りを褒めるべきなんでしょうか。

そんな高速PLCも、問題としては電化製品のノイズを受けてしまい通信速度が大幅に落ちるという可能性もあるようです。これはPLCを使う上での宿命ってことでしょうか。

もし、今後、PLCを家の中で導入することがありましたら、是非試してみたいですね。
多分、ないと思いますが、しばらくお待ちを〜(ぇ?www