平成17年5月2日付産経新聞コラム「日本よ」について

 久々の投稿が反日某国ネタでもパソコンネタでもないって凄いっすな。

産経新聞でおなじみの月刊コラム「日本よ」を書いている人が石原慎太郎都知事です。
石原さんだけあって、書く内容の一部は想像つくかとは思うのですが、本日のコラムは非常に興味深かったりします。

先日のニュースで石原都知事が花粉症になったと言うことですが、その理由が書かれていました。その理由を要約すると以下のようです。

[1] 圏央道あきる野市インターチェンジの完成式に出席した
[2] そこで見た春霞だと思っていた霧ごときものを見たが、現地担当者曰くそれは大量の花粉
[3] 完成式に出席した夕方から体に違和感を覚え、翌日からははっきり花粉症と思われる症状が出た
[4] さらに、屈強のSPにまで花粉症が発症した

今年は凄い花粉の量みたいですし、大量の花粉があるあきる野市のインターチェンジに行ったのが引き金で花粉症になったようですね。

つまり、花粉症は大量の花粉を吸い込むともしかしたらそれが引き金でなる可能性があると言うことですね。
恐ろしや...

そして、そのコラムでは、花粉症の元凶である杉の木の需要とその予測を失敗した国の林業政策を厳しく批判していました。

杉の木が日本に大量にあるのは、昔からではなく、戦後国内の住宅需要を考え、成長が早い杉の木を大量に植えたことから始まります。
しかし、その後、海外の安い木材に国内の林業は負けてしまい、手入れもされず裸子植物として大量の花粉を飛ばす杉が国内に大量に残された訳です。

花粉症は花粉だけで引き起こされるわけではなく、モータリゼーション化や工業化に伴う大気汚染物質と化学反応してしまうことが原因ですが、花粉症の対策は、大気汚染物質を減らすことと、何より、花粉を飛ばす杉の木を伐採し、別の木に戻す(場所によってはブナの木のような原生林を植え直す)必要があるわけです。

木の伐採は伐採で終了ではなく、土砂崩れ対策などもあり少しずつ伐採し、少しずつ別の木に変えてゆかなければいけないのですが、それを今まで日本政府として率先している政策は今まで全くなかったわけです。

そりゃ日本人の数人に1人が花粉症になってしまうような状況が起きてしまうわけですね。

でも、花粉症政策を本気で行えば、政府にとっても、国民にとっても良いとは思うんですけどね。
政府にとっては医療費の増大に繋がる花粉症を抑えることを出来れば助かるわけです、そして国民にとっては花粉症で苦しんでいる人が助かるのは当然のこと、発症していないけど花粉症になる危険因子を持っている人も助かる訳です。

そして、環境の面にとっても日本に本来あったブナなどの原生林に戻せば、本来の自然環境に戻せるわけで、愛・地球博は大成功なわけです(ちょっと違)

というわけで、石原さんが、コラムにも書くというわけで、今後国の林業政策は大きく進展するかもしれませんね。

花粉症の皆さん、あと15年くらいで多少軽減されるかも知れませんよ!
そのためにも、林野政策の転換を要望を!

...ってどこに政策転換の要望を出せば良いんだ?