[新宿発]東武鉄道とJRが乗り入れ[日光行]

 東武鉄道とJRが相互乗り入れという記事を見つけたのですが。

この記事を見たときに、東武の小田急に対する反撃かなぁ...なんて思った訳ですよ。

というのも、8年くらい前の話になりますが、不況で困っていた小田急の旅行関連会社が、敵陣地にあたる日光や鬼怒川温泉に旅行企画を打ち出した訳ですね。日光はともかく、鬼怒川温泉周辺は東武が東武のために作り上げたと言っても良い温泉地ですから、東武側は温泉街の宿に小田急側と契約しないよう圧力をかけた経緯がある訳なのです。

一方、新宿駅はJRの駅であると共に小田急線のお膝元。そこから箱根に優等列車ロマンスカーがロマンスを乗せて発車してるわけですよ。そこに、新宿駅発スペーシア日光行きが出発してみなさい。
明らかに小田急側に喧嘩売ってる以外無いわけでして、今まで箱根に行ってた客を全く逆方向の温泉街に取られるわけです。

基本的に一路線では輸送力をカバー出来ない関東はJRと私鉄が協力して乗客を運ぶという方向になってます。なのでJRが駅名を持っている駅は私鉄側が「私鉄の社名+駅名」みたく名前を付けまして、関西側にしてみれば「おまへ、プライドも糞もない名前の付け方してアホやろ?」って言われそうですね。実際プライドはないらしく(笑)、京浜急行電鉄の方が早く開業した駅の「新子安」は、JRが新子安駅を開業してから、「京浜新子安」(後に、京急新子安)と名称を変更しました(笑) じゃあ、関西はどうしてそれをしないかといいますと、一路線でも十分輸送力をカバー出来るからでして、一部では関西私鉄vsJRって場所もありますよね。一番良い例が、同じ駅なのに大阪駅と梅田駅でしょうか?

話がちょっとずれたので戻しまして、ここまでして、JR東日本が関東私鉄と相互乗り入れするのは、やはり自社だけの力だけでなく協力して新規路線を開拓しようという現れでないでしょうか。

JR東日本は国が株式を持っていないので、現在は完全に民間の会社です。長野行き新幹線のときも東北新幹線盛岡−八戸間の建設の際も、完全に赤字が見込まれる幹線の方を普通に手放すことに成功しましたから、そりゃ新幹線という速い鉄道だけ運転することができ、嬉しいでしょうね。

ってまた話がずれてます?

まあ、東武にとっても喧嘩売られた分を喧嘩売り返すことが出来た、新宿駅に相互乗り入れはラッキーだったんでないでしょうか?

どうせなら、新宿発栗橋駅経由中央林間行きも作れ(何)