京成電鉄がテロ対策を本格化

 ZAKZAKによると、京成がテロ対策でゴミ箱を中身の見えるアクリル製のものに変更するとのこと。
 
 鉄道会社のテロ対策と言えば京成ですね。
 
 実際、京成電鉄はその手のことではかなり先手を打つ方なんですよ。と言うのも、京成線って地理学的に爆発物騒ぎがある会社なのです。事の発端は成田空港開港のときまで戻りまして、成田空港反対派というのがいるのはご存じだと思います。
 ここ数年もたまにありますが、その反対派が出来たばかりのスカイライナーの新車を爆弾を使って焼き討ちし、その車両を廃車にさせたり、リード線を使った爆弾を連結器に仕掛け鉄道を止めたり結構色々なことをやっているのですね。
 
 被害者面してればいいのに、爆弾騒ぎを起こし逆に犯罪者となってしまった成田空港反対派の対策上、京成電鉄は路線の位置や勾配などが非公開となっています。
 
 まあ、どの鉄道会社も簡単に公開はしてないと思うのですが、京成は他の鉄道会社よりかなり厳しいという話を聞きました。
 
 今回のゴミ箱を半透明化するという対策は、サリン事件や爆弾騒ぎを防ぐという点もあるようなので、800万円掛かっても良いかと思います。ただ、見たくないものが見てるってのはちょっと微妙かも知れませんね。例えば酔っ払いがゴミ箱にゲ○吐いたりしたら(以下略)
 
 ちなみに、本日のトリビアですが、現在JRと京成電鉄が開業している空港第2ビル駅と成田空港駅は、東京〜成田空港の間を走る成田新幹線の計画があり、そのために作られた部分を利用しています。じゃあ、成田新幹線はどうなったかと言いますと、計画が頓挫しました(笑) 東京駅から成田空港まで早くいけますが、成田新幹線が敷設するまわりの住民には百害(騒音)あって一理(おらが村に駅を)なしという訳で、大反対が起きてしまった訳です。
 
 しかし、成田新幹線の一部の区間は作ってしまったので、成田新幹線のために作ってしまった成田空港駅と成田空港周辺の区間をJRと京成が共同で利用して成田空港行きの路線を作ることになった訳です。その前にも京成電鉄は上野から別の場所にあった成田空港駅(現在の京成電鉄東成田駅)までスカイライナーを走らせていましたが、別の場所にあった成田空港駅は成田空港よりえらい遠い場所にありました。連絡バスがあるのはいいのですが、機動隊が待ちかまえてる場所がありまして、乗客が乗せた荷物をそこで一旦調べるんですよ。そして調べた後にOKがでて初めて進めるんですね。幼稚園時代に見た記憶ですが、今考えると凄い時代でしたね。
 
 その後成田新幹線の部分を利用した空港第2ビル駅と成田空港駅の開業に伴い、その駅は東成田駅と名前を変更し、現在は芝山鉄道と接続する駅となりました。興味のある方は京成線の成田−東成田−芝山千代田付近を散策して下さい。
 
 さて、成田新幹線の区間が計画が頓挫した後に別の路線に代用された区間があると言いましたが、もう一つ大きく代用された場所があるのですね。さてそこはどこでしょう? 答えは京葉線の東京−越中島間のトンネルなんですね。他の路線との乗り換えは10分から15分も掛かる上に有楽町駅の方が近いので北有楽町駅と言われる京葉地下ホームの東京駅ですが、成田新幹線のために作られたトンネルです。

 まあ、成田新幹線が出来ていようがなかろうが、東京駅で不便な乗り換えをするか、現行の在来線の電車で時間をかけて成田空港に行くかどっちかになってたんですね。