日本でもGIF特許が失効に

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 あ、すみません。壊れました。
 
 MYCOMによると、日本国内におけるLZW特許が失効 - GIFのロイヤリティーが不要にとのこと。
 
 画像フォーマットの一つであるGIFを圧縮する場合はLZW圧縮という圧縮法を利用します。1983年6月20日に特許が出願され、アメリカでは昨年の6月20日に特許が失効していましたが、日本では特許出願の時期が遅かったため2004年6月20日が失効日となりました。
 
 20年という長い間特許法に基づき保護されてきたこの特許も今は自由に使用できるんです。はい。
 
 それで、これだけ喜んでいるかというと、この特許のおかげで数あるフリーウェアが消滅。数あるWebサイトが法外な料金を請求された事件があったのです。
 
 ことの発端は、1996年にさかのぼります。
 それ以前はLZW圧縮の特許を持っていたユニシスは、フリーウェアの画像加工ソフトに関してはGIFファイルを作成する際に必要となるLZW圧縮を利用していてもロイヤリティなしで使用しても問題ありませんでした。256色しか色数がないものの、JPEGとは違い可逆圧縮形式であり、アニメーションGIFというぱらぱら漫画の原理で動画GIFを制作することが出来ることから、GIFはJPEGと共にインターネットの標準画像形式となりました。しかし1996年に突然、フリーウェアの画像加工ソフトであってもロイヤリティを支払わないといけなくなりました。そのため、今までフリーウェアで公開されていたソフトウェアが公開を停止したり、GIFのサポートを停止するという形で存続せざるを得なくなってしまいました。
 さらに同時期、ユニシスは画像ファイルにGIFを使用し、インターネットに公開しているウェブサイトにGIFにLZW特許を使用していることを根拠に膨大な使用料を請求する様になりました。
 
 普及するまでは無料で使わせておいて、普及してから法外な料金を請求するユニシスに対しかなり批判の声がありましたが、1996年以降特許権が切れる本日までユニシスが行ったこの方針は続きました。
 
 その中で、企業の特許が存在するGIF形式とは違い、いつまでもフリーで高機能の画像フォーマットを作ろうという運動があり、PNG形式というものが誕生しましたが、GIFに取って代わる存在にならないうちに今回の特許失効となりました。
 
 日本などでもPNG普及プロジェクト JAPANのウェブサイトがあり、PNG普及に精力的に活動していた方がいましたが、新しいものを普及させることが如何に大変か今回の件で分かった気がします。
 
 アメリカでは既に再びGIF形式対応でフリーウェアの画像加工ソフトが出回っているようですが、ユニシスはLZW特許に付随する特許を使いさらに20年近くGIF形式のロイヤリティを守ろうとたくらんでいるという話も出ているので、ここで安心してGIF形式を使おうという訳にはいかなそうですね。
 
 やはり今後のPNGやMNG普及に期待しておいた方が良さそうですね。
 頑張れPNG! 頑張れMNG!