ポケベルの時代終焉迫る

 ITmediaによると、DoCoMoが行っていたポケベルサービスの新規受付を終了したとのこと。
 
 とうとう、ポケベル時代の終焉も近くなってきましたねぇ...
 
 もう既に「ポケベルって何?」って中学生、高校生もいると思うので紹介しておくと、ポケベルとはポケットベルの略称で、電話からポケベル端末を持った相手にメッセージ文を送れる機能があったサービスのことです。「電話下さい03-xxxx-xxxx」みたいなメッセージを送るという、一方向性のサービスでしたが、相手を呼び出せるのに使えるので固定電話しかなかった時代ではビジネスマンなどを中心に利用され始め、その後は女子高生までに普及しました。
 しかし、時代は変わり、双方向の通信が可能なPHS、携帯電話などが普及し始めると、1999年に業界最大手の東京テレメッセージが会社更生法に基づく事実上の倒産をするなど、21世紀を目前にしてかなり厳しい状況にはなってました。携帯電話やPHSが普及した今となっては既に時代の役割を終えてる存在ですし仕方ないかも知れませんね。
 
 でも、ポケットベルもPHSや携帯電話にはない利点もありました。
 携帯電話は800MHz、1.5GHz、2GHz、PHSは1.9GHzを使用している中で、ポケットベルは280MHzと比較的低い周波数を利用しているため受信状態は非常に良いんですよね。
 電波は周波数が高くなればなるほど直進性が高くなります。逆に言えば、周波数が低いと回り込む性質が高くなるため、障害物があっても受信しやすくなるってことです。
 まだ、PHSが全盛の頃は、PHSの電波状況の悪さを補うためにポケットベルを併用していた方もいたようです。
 
 サービス終了まで刻々と近づいてきたポケベルですが、それまでまったりと見守って上げましょう。
 
 ちなみに、あえてここの記事ではポケットベルと書いていますが、現在DoCoMoではクイックキャストという名前を使用しています。あえて利用者が落ちてから名前を変更しなくてもと思ったのですけどね。
 また、世界的にはポケットベルのようなサービスはページャ言われています。Yahoo! Pagerを利用していた人は「あっ」って思うのではないでしょうか?