auの新端末

 ケータイWatchによると、KDDIがSuica対応端末や800MHz/2GHzのデュアル端末を導入するとのこと。
 
 しかも、新しもの好きで有名な日立端末ですか(笑)
 
 私も日立の携帯利用していますが、日立は本当に新しもの好きですねぇ。カラー液晶をauで初めて導入したのも日立(C309H)だし、auの4桁端末を初めて出したのも日立(C3001H)だし、初の着うた端末とはなれませんでしたが早い時期に着うた対応の端末出したのも日立(A5303H)だし。最近はCDMA2000 1x EV-DOの方でW11HやW21Hなど出してますが、これもいかにも新しもの好きという感じの端末ですしな。
 
 今まで日立の携帯端末使ってきて思ったのは、日立の携帯端末って確かに先進性はあるものの、何かが足らないってことですかな(笑)  大体不便だなぁって感じるところは次の端末で解消されてたりするのですが、新しい端末では何かまた不便だと感じる部分があるわけでして。
 これが日立の良いところでもあり、悪いところでもあるってことでしょうか。
 
 それで前置きが長くなりましたが、先ほどの記事を見ている限り、今後のKDDIは800MHz帯をベースにし、2GHz帯で高速通信を行うようなサービス形態にしたいらしいですね。
 
 800MHz帯と2GHz帯の違いは、周波数が違います...というボケはやめまして(ぉぃ、電波の性質として周波数が高くなればなるほど直進性の性質を持つようになります。逆に言えば、2GHz帯より800MHz帯の電波は曲がりやすいです。
 
 これにより、どの様な現象が起こるかというと、2GHz帯を使用しているサービスというのは電波の状態が800MHz帯より悪くなります。(基地局の数の関係もあり一概には比べられないのですが、)DoCoMo PDCとFOMAを例に取ると分かるかと思います。山岳地帯やコンクリート製の家だと2GHz帯を利用すると、電波が曲がって入ってこないので電波の状態がどうしても悪くなってしまうのですね。
 
 では2GHz帯を使用することにより悪いことだらけかというとそうではありません。次世代携帯が2GHz帯を利用する一つの理由に大容量のデータを通信できるというメリットがあります。大容量のデータを送受信する必要があるので、電波の直進性を考えても次世代携帯は2GHz帯を利用したいわけです。
 
 あと、もう一つの理由として、今までのサービスを突然廃止し、新たなサービスにすることが出来ないため、その繋ぎ(?)として2GHz帯を利用しなくてはならないという理由もあります。
 auはauデジタルを早い段階でサービス停止し、cdmaOneとCDMA2000の二つに絞ってしまったので、auデジタルの周波数が空きとなっています。そこにCDMA2000のサービスを導入すればかなりおいしいという結果になりますね。
 DoCoMo的には「auは少しずるい」らしいですが(笑)
 
 あと、今回の記事で気になるのは、UIM(User Identify Module)カードを端末に組み込むということでしょうか。
 
 UIMカードとは、電話番号やEメールなどの個人情報をICカードに記録しておくことで、UIMカードに対応している他の携帯端末に自分のUIMカードを差し込むと、その携帯端末を自分の電話として利用できるシステムです。

 日本国外では既に導入されている国があるのですが、日本はインセンティブ制度との兼ね合いもあり、あまりキャリア側が乗り気でなかったのがあるのでしょうか。UIMカードのシステムが標準搭載になると、機種変がもの凄く楽になるのですが、問題は携帯端末が盗まれてしまうと自分の端末かが分からなくなってしまうらしいです(笑)
 でも、携帯端末が盗まれてしまう問題に関しては、UIMモジュールではなく携帯端末側にMACアドレスのような物理アドレスを仕込んでおけば問題ないような気もしますが、現状ではその当たりどうなってるんでしょうな。誰か国外UIMカードの現状を知っていたら教えて下さい。
 
 DoCoMoに対するauの逆襲はまだまだ続きそうです。