トンネル掘削方法

 MYCOM PC WEBに掘削機についての記事が載っていました。
 
 あまりなじみがない機械の写真がずらーっと並んでいますが、これこそが我々が使ってるトンネルを掘るために使う欠かせない機器でして。
 
 あの写真はシールド掘削工法による掘削機の写真があります。シールド掘削機はモグラみたいな機械で、一番前にあるダイヤモンドカッターがついてる円盤を回転させることで地面を掘り進み、掘り進む過程で出た土砂を後方に排出します。最近の掘削機はトンネルの壁まで自動的に製作してくれるかなり優れものの機械です。精度良くトンネルを掘り進めることが出来る上に、工法上地盤沈下が起こりにくいので都市部などでよく利用されてます。
 しかし、圧力には弱くて、地下深い場所や山岳部ではなかなか利用されませんでした。有名な話で、北越急行のトンネルを掘削していたときに新しいシールド掘削機を導入したら、山の圧力で数日後に動かなくなり、さらにしばらくすると完全にプレスされちゃいました。このおかげで、北越急行はトンネル工事をブルドーザーを使った工事にせざるを得なくなり、全然開通が遅くなったわけですね。そりゃそうでしょう、一日50cmしか掘り進めないんで(笑)
 
 北越急行でも使った工法ですが、それが良くシールド工法と対比される山岳トンネル工法です。これは人海戦術やダイナマイトを使って掘り進める昔からある掘り方です。確実な方法ではありますが、危険が伴い、掘り進むのに時間が掛かるので、シールド工法では掘れない場所で使われてる感じです。
 
 しかし、最近制定された大深度地下使用法により、地下40mより下であれば上の地権者に許可を貰わなくてもトンネルを掘ることが出来るようになったため、色々掘削現場の状況も変わってきてるようです。
 常磐新線が秋葉原駅から筑波駅間の予定だったのが、大深度地下を利用することにより東京駅まで延伸するみたいです。京葉地下ホームに次いで北有楽町駅2の完成ですか?(笑)
 それ以外にも今まで苦手だったシールド工法で圧力の高い大深度地下や山岳部を掘れる掘削機も開発されてますし、今後の掘削機に期待ですね。
 
 さすがは、世界一トンネル掘削技術がある国ですね。
 つーか、日本の地形上トンネル掘らなくちゃダメでしたからね(笑)